臭いを嗅いで判別・数値化するのが臭気判定士。工場から排出される排出物の判定、香水など香料の判定、実験室などでの臭気判定などを行う、国家資格を有する者が行います。
市役所、工場、芳香剤などを製造している会社などから依頼を受けて、臭いに関する判定を行います。
日本には22種類の特定悪臭物質というものが定められており、22種類に定められた臭い判定はもとより、22種類内に判別し難い臭いの場合、22種類以外の臭いに関して判別・判定作業を行います。工場などから排出される物質の臭い判定などが例として挙げられ、臭いの種類、臭いが発生している場所の調査、その臭いの数値化、臭いに対する健康被害の有無など臭いに関する測定・分析をします。また芳香剤や香水などを製造している会社にて、臭いの強さや人体への影響などを調べたり、実験室などで臭いが発生しているか否かなどの微臭判定なども行います。また、役所などからの依頼で、臭いの判定依頼などもあり、臭いがする現場に行き、臭いの発生場所の特定、臭いの強さなどを調べます。臭いを調べる機器もありますが、人の鼻でしか判定し難い場合や人の鼻の場合の感じ方など、臭いには機械だけには頼れない場合などに臭気判定士が力を発揮します。
臭気判定士の働く業界
臭気判定士は、企業に就職してから仕事内容に応じて資格を取得するケースが多いようです。工場などではISO14001取得に取り組む企業、市役所の環境課、環境調査会社などが極稀に募集があります。
- 工場
- 市役所
- 環境調査会社
- 芳香剤・香水などの製造会社
- 研究所
臭気判定士になるには
臭気判定士として働く際には、(公社)におい・かおり環境協会が実施する臭気判定士の資格が求められます。厚生労働省が認定する空気環境測定実施者の資格を併せて取得すると就職に有利になります。