日本の伝統文化である着物の着付け、作法を指導するのが着付け講師。着付け講師は、着付け教室などを開き、日本の『和』の文化の象徴でもある和装(着物)の魅力を広めるとともに、着物の着付け方法や人に着付ける方法を指導するのが仕事です。
着付け講師は、着物の着付け方法を教えるだけではなく、和の文化である作法などの指導、着物の種類や着物生地の染め方、帯の種類、季節に合わせた着物や帯の選び方、小物の選び方などを教えます。
着物は季節によって着物や着付け方も変わり、冬と春は袷に九寸帯、夏と初秋は単衣や薄着に夏帯という様に、季節に応じた着物の着付け方、また着物に応じた様々とある帯の結び方などの指導を行います。特に帯の結び方に関しては、オーソドックスな一重太鼓結び、角が出ている角だし結び、浴衣用の文庫結び、蝶の形を真似た蝶結びや片蝶結びや蝶々結び、熨斗を真似たのし結び、スイートピーを真似たスイートピー結び、男性着物用の男結びという様に帯の結び方には何十種類という結び方が存在します。
また、着付け講師は生徒さんが自分で着物を着る事が出来るようになるまでの指導だけではなく、人に着付けをする事が出来る様になる事も指導します。
着付け講師の働く業界
着付け講師は、呉服店や美容院などで活躍していますが、着付け教師や独立して着付け教室を開業する方も多く存在しています。また副業として着付け教室などを開いている方も存在します。
着付け講師になるには
着付け講師として働く際には、(一)日本伝統技術インストラクター協会が認定する和装準師範や厚生労働省が認定する着付け技能士などの資格を取得すると就職に有利でしょう。