孤独や寂しさなど心の問題を抱えている方に、対話をすることによって心のケアを行うのが精神対話士。精神対話士に依頼される方は、高齢者の方、引き籠りの方、いじめなどで心に傷を持った方、震災などによる被災者、重病を患っている病人など、心に問題を抱かれている方になります。
精神対話士は心のケアを必要とされる人々に対し、治療を目的とした薬の処方やカウンセリングによる精神療法などの医療行為や処置を行うのではなく、傾聴、共感、受容を基本とした対話によって依頼者の心の重みや悩みを軽くして心を癒すと共に、生きる希望や勇気、これからの人生に生き甲斐を持ち健康的な生活を送れるように心のケアを目的とした「心の訪問ケア」の専門職です。
臨床心理士や心理カウンセラーなどと似た部分がありますが、依頼者が抱える心の問題の解決を目的にカウンセリングや心理学などの手法を用いて手助けをするのが臨床心理士、依頼者が抱える心の問題の解決が目的ではなく、心の寂しさや孤独感を抱いている方に、心に寄り添って精神対話士の持つ専門的な知識と技能を用いて「暖かな対話」で心や精神を和らげるのが精神対話士です。
精神対話士は病院・高齢者施設・企業・学校・災害被災地など幅広い場所で活躍をすることができ、さらに資格を取得した後はメンタルケア協会からの依頼によって各現場へ派遣されて働いたりもします。
精神対話士の働く業界
精神対話士は医療機関や介護施設などで募集がされています。またメンタルケア協会に登録することによって企業や学校や被災地などへ派遣されたりします。
- 医療機関
- 介護施設
- 自治体
- メンタルケア協会から派遣
精神対話士になるには
精神対話士として働く際には、メンタルケア協会が認定する精神対話士の資格を取得し協会に登録すると良いでしょう。また日本カウンセリング協会の認定カウンセラーなどの資格も併用して資格すると就職に有利になるでしょう。