温泉観光アドバイザーとは？
温泉の人気はいつの時代も衰えることがありませんね。人気の理由は何と言ってもリフレッシュ効果でしょう。忙しい日常から解放されて温かいお湯につかれば心身ともに生き返ります。そのうえ、温泉にはその 土地特有の泉質（温泉に含まれる成分）があり、さまざまな健康・美容効果が得られると伝えられています。
たとえば、美容効果が高いのは「硫黄泉」で、その代表的な温泉地として草津温泉（群馬県）が知られています。硫黄泉というのは、ゆで卵が腐ったようなにおいと沈殿する湯ノ花が特徴の、国内ではポピュラーな泉質です。ただし、酸度が強いため肌の弱い人・敏感肌の人は注意が必要とされています。
草津から遠く離れた道後温泉（愛媛県）の場合は、泉質がアルカリ性単純温泉で肌にやさしく、効能は慢性の関節痛や打撲、ストレス性諸症状の緩和などとされています。
このように温泉とひと口に言っても、温泉地によって泉質が違えば効能も異なり、臭いも温度も浴感も千差万別です。
温泉観光アドバイザーとは、そうした各地の温泉についての基礎的な知識をマスターし、それとともに温泉にまつわる歴史や観光地についての知識なども身につけた人に与えられる資格です。
温泉観光アドバイザー認定試験を受けるには？
この試験を主催しているのは「日本生活環境支援協会」で、年6回（偶数月）実施されています。
試験では前述した泉質や効能、歴史などについて問われますが、深く考えるような問題ではありませんので楽しみながら取り組むといいでしょう。受験申込みから合否の発表までの流れは次のようになります。
１．日本生活環境支援協会のホームページにアクセスして、受験申込みページで必要事項を入力します。
２．同協会から受験票・解答用紙・返却用封筒が届けられるので、受け取る際に受験料10,000円（税込み）を配送スタッフに渡します。
３．試験期限内の都合のよい日に、在宅で試験に臨みます。終了したら解答用紙を返却用封筒に入れ、提出期限に間に合うように投函します。
４．翌月の20日に同協会から合否の通知が発送されます。
日本生活環境支援協会では、そのほか「住まいアドバイザー」「ビジネスマネージメント」「収納マイスター」「ドッグトレーニングアドバイザー」など、仕事や日常生活に生かせる認定試験を数多く設けています。受験項目に制限はないので一度に複数の試験を受けることが可能です。
温泉観光アドバイザー認定試験の口コミ・評判は？
比較的新しい認定試験ですが、温泉観光に関する資格の人気の資格徹底比較では人気に選ばれています。実際に受験した人の口コミを調べてみましたので紹介しましょう。
「泉質や成分というとちょっと難しそうだけど、実際には覚えやすいので1回で合格できました」
「観光ホテルに勤めることになったので、温泉の特徴やホテルの歴史などを知っておきたくて試験を受けました」
「旅行というと温泉に入って飲んで食べてそれで終わりって感じだったけど、もっと目的をもった旅にしようと友だちと一緒に受けたんです。意外な観光スポットなどを知ることができて旅行がますます好きになりました」
「ひざが悪くて家にこもりがちだった祖母を温泉に連れて行きたいというのがきっかけだったんです。関節痛に効く温泉はたくさんあるんですね。祖母も今度はどこそこに行きたいと言うくらい楽しみにしてくれるので、それがいちばんうれしいです。費用はもちろん祖母の負担ですが（笑）」
この資格でできることは？
温泉観光アドバイザーの資格は、温泉に関するプロフェッショナルであることの証明ですから、旅行・観光業界に就職する際に役立ちます。旅行記事を扱う出版関係の仕事にも生かすことができますし、講師やインストラクターとして人に指導することもできるので、カルチャースクールなどで活動することも可能です。
まとめ
各地の温泉の特徴を知ると、自分で企画を立てて思いどおりの旅行を満喫することができます。自分だけでなく家族や友だち、同僚などと小さなツアーを組んでオリジナルな旅行を楽しむこともできます。あなたも温泉観光アドバイザーに興味をもたれたら、日本生活環境支援協会のHPで、試験日などの詳細をチェックしてみてください。
