資格の取得は自身の知見を深めてくれるだけでなく、客観的なスキルの証明ともなるため仕事やキャリアに活かせる可能性を広げます。
昨今のハンドメイドブームも追い風となり、そのなかでもスイーツデコの市場や人気は大きく拡大しています。
そんなスイーツデコの資格や、活用できる職業、おすすめの通信講座なども紹介します。
スイーツデコとは粘土や樹脂、レジンなどで本物のスイーツそっくりに作り、デコレーションなどを施したクラフト作品を言います。
マカロンやカップケーキ、キャンディーなど様々なスイーツが一般的ですが、最近ではスイーツデコの技術を応用して、ハンバーガーなどスイーツ以外のものをモチーフにしたフェイクフードというジャンルも活発です。
大きさや色、デコレーションに使う材料など選択肢も広く、自由度が高いのが魅力なうえ、比較的簡単に作れるため、趣味としての人気も高いです。
スイーツデコのクオリティが上がると、仕事や副業に活かせる可能性があります。
フリマサイトなどが一般的になった昨今では、スイーツデコデザイナー®として活躍している方も多数います。
スイーツデコの製作や活動に要件となる資格は実はありません。
しかし、資格取得は技術やノウハウが一定以上ある第三者による証明となり、自身のスキルの効果的なアピール手段になり得ます。
スイーツデコは趣味として人気が高い分、スイーツデコデザイナー®も多数存在しています。
スイーツデコ資格は専門性が高く、商品の品質が確かであり、スイーツデコデザイナー®として知識が豊富な証明になるため、スイーツデコを仕事や副業に活かしたい方にはメリットが多いでしょう。
自己流でスイーツデコを作っている方にも、資格取得で技術に磨きをかけたり、自信がついて新しい挑戦をしたりする後押しとなってくれるかもれません。
スイーツデコ資格は複数の民間団体が主催・認定しており、資格取得を目指す学習方法は自由に選択できます。
まずは書籍や動画などから独学で学ぶ方法があり、学習費用も低く抑えられるでしょう。
ただ、わからない部分も自分で探しながら解決しなくてはならないため、理解や習得まで時間がかかる可能性があります。
専門学校やスクールなどに通う方法もありますが、身近に教室があり、時間や費用に余裕のある方などに限定されてしまいます。
直接講師からスイーツデコの技術を学べる点はメリットですが、生活スタイルを変えずに習得を目指したい方には難しいかもしれません。
通信講座を受講し、自宅で習得を目指す方法もあります。
家事や育児、仕事の隙間時間を活用して学べて、カリキュラムもしっかり組まれているため初心者からどんな方でも継続できます。
また資格を主催する協会認定の通信講座もあり、スイーツデコのスキルアップと資格試験の対策を一緒にできるため、効率重視の方には適した学習方法です。
スイーツデコは比較的簡単に始められるクラフト作品ですが、仕事や副業で収入を得るとなると、本物そっくりに作りこむ正確性や技術、色、モチーフ、形などを選ぶセンスなど複合的なスキルが求められます。
スキルやクオリティを上げられると、どこでもどんな人でも活躍できるチャンスが広がっています。
ここでは、スイーツデコデザイナー®の代表的な仕事内容や勤務場所などをまとめます。
フリマサイトや雑貨店、イベントなどで、オリジナルのスイーツデコ作品を販売できます。
ネットショッピングが一般的になり、ハンドメイドブームも相まって、スイーツデコの需要も高まっています。
ハンドメイド市場は参入しやすい反面、ライバルが多いとも言えるため、平均で月1万円~5万円ほどの収入の方が多いようです。
始めた当初は認知度や実績も低いですが、地道に継続して出品し、他にはないオリジナリティなどを磨いていくと収入アップも夢ではありません。
スイーツデコ作家として認知度が上がると、自身のブランドショップを開業したり、動画で製作過程を紹介して広告収入を得たり、オーダーメイド作品を受託したりなど様々な選択肢が広がります。
スイーツデコを製作や販売する会社に勤務したり、内職で活動できたりします。
会社に勤務する場合、勤務形態にもよりますが正社員だと月18万円~22万円で、企業によっては技術料や歩合制もあるようです。
安定的な収入を得られますが、その分拘束される時間が長かったり、働き方の自由度としては低かったりする側面があります。
内職の場合は完全歩合の場合が多く、実力次第で収入も変動してきます。
製作スピードや正確な技術が必須なため、未経験者には厳しいかもしれませんが、技術を高め実績を積めるでしょう。
スイーツデコのカルチャースクールやワークショップ、イベントなどで講師やインストラクターとして活動できます。
自身で教室を開く場合、レッスン料など自由に設定できますが、一般的には1回のレッスンで2,000~5,000円前後あたりが多いようです。
実績を積んで、講演活動や書籍出版などもできると、この限りではありません。
スイーツデコデザイナー®は、繊細さや正確さが必要な技術とセンスが問われるため、デザイン業務全般でも活躍できます。
アパレル分野でのグッズのデザインや、食品メーカーとのコラボ作品のデザインなど、様々な業種で可能性があります。
雑貨店やデコ専門店などで、販売員として勤務できます。
スイーツデコの知識やデコレーションの文化などを理解できていると、顧客とのコミュニケーションにも役立ち、スイーツデコの魅力も伝えられるでしょう。
スイーツデコデザイナー®として作ったオリジナルの作品を、喜んで使ってくれているときに一番やりがいを感じるでしょう。
スイーツデコはその自由度の高さゆえ、アイデア次第で同じものはひとつとしてありません。
自分のセンスや技術を磨いて、自分だけが作れるスイーツデコ作品ができるようになると、自分の成長も実感できて、他者からも認められると自身の喜びにもなります。
スイーツデコの世界は学歴や年齢などは関係なく、実力次第で成功できるチャンスがあるのが魅力の一つです。
自分のアイデアや技術で人が喜んでくれたり、作品のファンやリピーターになってくれたりすると、スイーツデコデザイナー®としての達成感にもつながります。
スイーツデコには複数の民間団体認定の資格があります。
それぞれスイーツデコに関する技量や知識があると認められる資格で、自身の適性や目的に沿った資格を検討する必要があります。
そのなかで代表的なものを紹介します。
日本デザインプランナー協会(JDP)が主催・認定する資格で、スイーツデコを製作する技術や道具の扱い方、デコレーションの歴史・文化などの知識が一定以上あると判断された場合に取得できる資格です。
日本インストラクター技術協会(JIA)が主催・認定する資格です。
JIAは教える力を中心とした技術の水準を認定しており、採用現場での客観的な尺度の提供や、技術者の社会的地位向上を目的とした団体です。
一般にデコと呼ばれるものの基礎的な製作技術、デコの歴史などの知識があると認定される資格で、スイーツデコだけでなくクリスタルデコの技術も身に付きます。
日本エキスパートデコレーターアカデミー(JEDA)が主催・認定する資格で、スイーツデコの実践的な技術があり、検定試験で合格すると取得できる資格です。
基礎的な2級と、より実践的で詳しい技術や知識が求められる1級は、それぞれJEDAの講座カリキュラムを修了すると受験できます。
スイーツデコデザイナー®としての活動に、資格は必須条件ではありませんが、資格取得で仕事や副業などの幅が広がる可能性は高まります。
効率的に資格取得を目指したい方に、おすすめの資格を紹介します。
デコレーションインストラクターは日本インストラクター技術協会(JIA)が認定している資格で、デコの一般的な技術や知識、またそれを他者に教えられる点にも重きを置いた資格です。
資格試験の概要は以下の通りです。
受験料 | 10,000円 |
受験方法 | 在宅受験 |
合格基準 | 70%以上の評価 |
申込方法 | インターネットからの申込み |
試験は在宅で受験できて、申込みもインターネットから手軽にできます。
受験資格は設けられておらず、どんな方でも資格試験を受けられます。
試験の日程は以下の通りです。
資格検定試験 | 2ヶ月に1回開催(偶数月) |
申込期間 | 該当月の1ヶ月前の初日から末日まで 例:2月試験の場合、申込みは1月1日~末日まで |
試験期間 | 該当月の20日から25日まで |
答案提出期限 | 該当月の30日(2月は28日まで) |
合格発表 | 該当月の翌々月10日 |
試験日程は該当月の20日から25日までの6日間あり、解答用紙を提出期限までに送付する形式です。
提出期限内に提出のため、余裕を持って試験に臨みましょう。
スイーツデコデザイナー®は、日本デザインプランナー協会(JDP)が主催・認定する資格です。
スイーツデコの専門的技術が習得できており、デコレーションの知識や文化を理解できていると判断された場合に取得できる資格です。
スイーツデコデザイナー®という名前ですが、クリスタルデコの技術や知識も必要となります。
試験の概要は以下の通りです。
受験料 | 10,000円 |
受験方法 | 在宅受験 |
合格基準 | 70%以上の評価 |
申込方法 | インターネットからの申込み |
試験の日程は以下の通りです。
資格検定試験 | 2ヶ月に1回開催(偶数月) |
申込期間 | 該当月の1ヶ月前の初日から末日まで 例:2月試験の場合、申込みは1月1日~末日まで |
試験期間 | 該当月の20日から25日まで |
答案提出期限 | 該当月の30日(2月は28日まで) |
合格発表 | 該当月の翌々月10日 |
2ヶ月に1回開催と頻度も高く、受験資格もないため門戸が広く設けられているのも特長の一つです。
申込期間が試験実施の約1ヶ月前からできるため、期限内に協会のサイトから申し込みましょう。
スイーツデコデザイナー®とデコレーションインストラクターは協会認定の通信講座もあり、資格取得や受講を検討している方には認定講座がおすすめの教材です。
それぞれ2つの通信講座があるため、まとめています。
諒設計アーキテクトラーニングでは、スイーツデコデザイナー®とデコレーションインストラクターの同時取得が目指せる講座があります。
初期費用が抑えられる基本講座と、試験免除のスペシャル講座の2つの講座が用意されています。
基本講座の内容は以下の通りです。
対象となる資格 | スイーツデコデザイナー® デコレーションインストラクター |
受講料 | 73,500円 分割:3,500円×24回(初回3,548円) |
受講期間 | 6ヶ月 (最短2ヶ月) |
添削回数 | 5回 |
基本講座では費用が抑えられる反面、資格取得には別途受験と合格が必要なため、時間と労力がかかってしまいます。
一方、試験免除のスペシャル講座の概要は以下の通りです。
対象となる資格 | スイーツデコデザイナー® デコレーションインストラクター |
受講料 | 93,500円 分割:4,400円×24回(初回5,764円) |
受講期間 | 6ヶ月 (最短2ヶ月) |
添削回数 | 5回+卒業課題1回 |
スペシャル講座では、卒業課題を提出し合格すると試験免除で資格取得が可能です。
もともと両方の資格取得を検討している方には、確実にいずれも取得できるため適しています。
受講修了時に卒業課題にすぐ取りかかれるため、早く資格を取得したい方は、最短2ヶ月ほどで2つの資格取得も可能です。
SARAスクールジャパンでも、スイーツデコデザイナー®とデコレーションインストラクターの同時取得が目指せます。
また、初期費用が抑えられる基本コースと、試験免除で両方の同時取得が目指せるプラチナコースがあります。
基本コースの内容は以下の通りです。
対象となる資格 | スイーツデコデザイナー® デコレーションインストラクター |
受講料 | 73,500円 |
受講期間 | 6ヶ月 (最短2ヶ月) |
添削回数 | 5回 |
基本コースもプロ監修の教材で綿密なカリキュラムが準備されているため、初心者から経験者の方まで満足できる教材になっています。
プラチナコースは以下の通りです。
対象となる資格 | スイーツデコデザイナー® デコレーションインストラクター |
受講料 | 93,500円 |
受講期間 | 6ヶ月 (最短2ヶ月) |
添削回数 | 5回+卒業課題1回 |
プラチナコースでは、卒業課題を提出し合格すると両方の資格を取得可能です。
デコレーションインストラクターの資格は、他者へ教える技術も重点的なポイントのため、講師などを考えている方にはピッタリと言えます。
両方取得できると、スイーツデコ職人として幅が広がり選択肢が増えるため、プラチナコースの価値は十分あるでしょう。
スイーツデコは趣味としても高い人気がありますが、スイーツデコ作家や講師などとして様々な職業や個人で活動できます。
ハンドメイド市場は需要が高く参入もしやすいため、競争率が高いのですが、自身のオリジナルのスイーツデコ作品にファンがついて、喜んでくれるとやりがいを感じるでしょう。
スイーツデコはモチーフもデコレーションの方法も自由なため、実力を磨けば磨くほど作品の出来も高まり、向上心や達成感も得られます。
資格取得は確かなスキルや豊富な知識の客観的な証明となるため、スイーツデコデザイナー®として活動するあらゆる面で効果的なアピールになります。
スイーツデコデザイナー®として活躍したいという方は、好きな気持ちを活かして仕事にできている自分を想像しながら、講座や協会のサイトをチェックしてみてください。