手芸は個人的な趣味として、年齢に関係なく女性に一定の人気があります。
資格取得は、自分の知識の定着や技術の向上だけではなく、手芸のさまざまな分野を知り、制作の幅が広がるなどの利点があります。
ここでは、手芸アドバイザー資格について活用できる仕事や、資格取得の方法についてまとめていきます。
手芸の基礎知識を中心として、裁縫、刺繍、編み物などの技術を習得し、その知識と技術を人に教えられる証明となるのが、手芸アドバイザー資格です。
「日々の生活、暮らしを豊かに」をコンセプトとしている日本生活環境支援協会(JLESA)が発行しています。
資格取得後は、カルチャースクールで講師活動をしたり、自宅で教室を開いたりできます。
手芸アドバイザーは、自分の知識や技術の向上だけでなく、それを活かした仕事に繋げられます。
資格取得後に活用できる職業について紹介します。
手芸店には、様々な用品を買い求め、初心者からプロの方まで幅広いお客様が来店します。
お客様に対し、必要な材料や用具を的確にアドバイスする必要のある手芸店の店員は、手芸アドバイザー資格が非常に有効です。
昨今、ネットを使って自分のハンドメイド作品を売る人が増えています。
手芸アドバイザー資格は、たくさんのハンドメイド作家がいる中で、確かな知識と技術を備えているという証明になります。
カルチャースクールで手芸の知識と技術を教える講師として働いたり、自宅で手芸の教室を開講したりできます。
生徒自身が納得のいく作品を完成させるために、講師として適切なアドバイスを行います。
手芸アドバイザー資格を取得する方法は、2つあります。
協会が行う試験を受験して合格する方法と、協会が認定している通信講座で特別講座を利用して取得する方法です。
以下は、日本生活環境支援協会が行う手芸アドバイザー資格試験の内容です。
受験料 | 10,000円(税込) |
受験方法 | 在宅受験 |
合格基準 | 70%以上 |
申込方法 | 協会のHPよりインターネットで申し込み |
試験は年に6回、2か月に1度偶数月の20日から25日に行われています。
受験の申し込みは試験の1か月前からで、答案提出期限は試験月の30日必着です。(2月のみ28日必着)
合否の発表は、試験月の2か月後です。
協会が認定している通信講座は、「諒設計アーキテクトラーニング」と「SARAスクールジャパン」です。
2つの通信講座の特別講座は、卒業課題を提出し合格すると、卒業と同時に試験免除で手芸アドバイザーの資格を取得できます。
協会認定の通信講座は、プロが監修した協会認定の教材を使用しているので、無駄なく資格取得に沿った学習が可能です。
手芸アドバイザー資格を試験免除で取得できる2つの通信講座には、特別講座の他にも卒業後に試験を受験する講座も用意されています。
諒設計アーキテクトラーニングとSARAスクールジャパンの認定講座について詳しく紹介します。
諒設計アーキテクトラーニングには、「ハンドメイドマイスターW資格取得講座」の中に手芸アドバイザーが含まれています。
以下は、基本講座の内容です。
対象となる資格 | 手芸アドバイザーハンドメイドマイスター |
受講料 | 59,800円分割:3,300円×20回(初回4,276円) |
受講期間 | 6ヶ月(1日30分の学習を想定)最短2ヶ月 |
添削回数 | 5回 |
基本講座、スペシャル講座のどちらの教材もプロが監修した協会認定の教材を使用しているため、安心して学習できます。
基本講座は、どちらか一方の資格の取得を目指す方や、なるべく費用を抑えたい人に向いているでしょう。
すべての講座が初心者対応となっており、専門スタッフが個別でサポートやアドバイスをしてくれます。
こちらは、スペシャル講座の内容です。
対象となる資格 | 手芸アドバイザーハンドメイドマイスター |
受講料 | 79,800円分割:3,800円×24回(初回3,891円) |
受講期間 | 6ヶ月(1日30分の学習を想定)最短2ヶ月 |
添削回数 | 5回+卒業課題1回(試験免除で資格取得) |
スペシャル講座は試験免除で資格を取得できる講座です。
基本講座の内容に加えて、卒業課題が1回ついています。
卒業課題に合格すると、手芸アドバイザー資格と「ハンドメイドマイスター資格」も取得できます。
基本講座に比べて受講料が2万円高くなっていますが、試験免除である点と2つの資格が同時に取得できる利点があります。
SARAスクールジャパンには、「ハンドメイド手芸取得講座」の中に、手芸アドバイザー資格が含まれています。
以下は、基本コースの内容です。
対象となる資格 | 手芸アドバイザーハンドメイドマイスター |
受講料 | 59,800円 |
受講期間 | 6ヶ月(1日30分の学習を想定)最短2ヶ月 |
添削回数 | 5回 |
こちらの基本コースも、プロが監修した協会認定の教材を使用しています。
受講期間中は、何度でも無料でメールで質問ができるうえ、専属のスタッフが卒業までサポートしてくれます。
以下は、プラチナコースの内容です。
対象となる資格 | 手芸アドバイザーハンドメイドマイスター |
受講料 | 79,800円 |
受講期間 | 6ヶ月(1日30分の学習を想定)最短2ヶ月 |
添削回数 | 5回+卒業課題1回(試験免除で資格取得) |
プラチナコースは、試験免除で資格取得ができる講座です。
卒業課題を提出し、合格すると手芸アドバイザー資格とハンドメイドマイスター資格が同時に取得できます。
基本コースと比べ受講料が2万円高くなっていますが、基本コースは卒業後に協会の検定試験を受験する必要があります。
受験料は1万円ですので、両方の資格を取得しようとする場合には金額的に差はありません。
資格試験を申し込む手間もなく、確実に2資格が取得できる、協会認定の特別講座はメリットがあるといえるでしょう。
上記の2つの通信講座で手芸アドバイザーと同時取得できるハンドメイドマイスター資格は、日本デザインプランナー(JDP)が発行している資格です。
日本デザインプランナー協会は、「未来をデザインする」をコンセプトにデザインや設計、芸術関連の資格を取り扱っています。
ハンドメイドには、手作りのものという意味があります。
ハンドメイドマイスターは、縫う、編む、染めの基礎知識と、具体的なクラフトの作り方にも精通している証になります。
手芸アドバイザー資格と併せての保有で、より手芸の知識と技術を習得した者として認められるでしょう。
手芸アドバイザー資格は、手芸の基礎知識と制作の技術をもち、それを人にアドバイスできる証明になる資格です。
自分の制作の幅を広げると共に、それを人にアドバイスできる能力は、手芸を極めたい人にとって必要な力と言えるでしょう。
個人の趣味だけに留まらず、フリーマーケットやネットを使って自分の作品を売りたいとお考えの方には、資格取得により買い手に安心感と信頼性を得られます。
手芸アドバイザーに興味を持った方は、協会のホームページや通信講座を確認し、資格取得の一歩を踏み出してみて下さい。