薬膳調整師とは、スーパーマーケットなどで身近に手に入る食材にも薬のような効果があると考える、薬膳の基本要素を食卓に取り入れていく方法を伝えるお仕事です。
美容や健康に対する意識や、食生活の見直しが必要だという認識が高まっている現代において、「薬膳資格」に注目が集まっています。
ここでは薬膳調整師資格について、活用できる職業や資格の取得方法などをまとめていきます。
薬膳についての基礎知識や食材の効能・性質などの知識について、一定水準の習得を証明する資格です。
薬膳調整師は、身につけた薬膳に関する知識を料理への反映や、その技術を教えられる「薬膳のスペシャリスト」といえます。
薬膳調整師資格を取得し、「薬膳のスペシャリスト」として認められた人は、主に食や美容の分野で活躍できるでしょう。
薬膳調整師を活かして活躍できる分野や職業を以下にまとめました。
最近では薬膳料理を扱うレストランやカフェが増えています。
そういった場所で薬膳料理のメニューの提案をしたり、実際に調理をしたりなどで、薬膳調整師のスキルを十分に活かせるでしょう。
薬膳の知識は、美容サロンなどでも活躍します。
体の外側のケアだけでなく、体の内側からのアプローチ方法を伝えられます。
また、ダイエットやアンチエイジングなど、悩みに応じた食事の提案や食事改善のアドバイスなども可能です。
資格を活かし料理教室やカルチャースクールの講師として活躍する方法があります。
生徒に薬膳料理のレシピを教えたり、実践を交えながら薬膳を日常の食事に取り入れる方法を伝えたりなどができます。
薬膳調整師資格は「日本安全食料料理協会(JSFCA)」で認定されている民間の資格です。
薬膳調整師資格を取得するには、薬膳調整師資格認定試験を受験して合格するか、通信講座を受講するかの2通りの方法があります。
薬膳調整師資格試験の内容は以下の通りです。
受験料 | 10,000円(税込) |
---|---|
受験方法 | 在宅受験 |
合格基準 | 70%以上 |
申込方法 | 協会の公式サイトの資格ページから |
受験資格は特に無いため、誰でも受験できます。
薬膳調整師として薬膳に関する基本的な事から「五味、帰経」などの専門的な事まで問われる試験であり、正確な知識の習得を求められます。
また、在宅で受験ができるため、申し込みから解答用紙の提出まで自宅で完結します。
独学でも取得を目指せる資格ですが、テキストが市販で販売されておらず、試験対策が難しいといった課題があげられます。
薬膳についての基礎知識から食材の効能や性質など、覚えなければいけない範囲が日折広いため、独学の場合は教材と学習時間の確保が必要です。
「薬膳についてより体系的に学びたい」、「効率よく学習をしたい」という方には「通信講座」を活用して資格取得を目指す方法がおすすめです。
「諒設計アーキテクトラーニング」と「SARAスクールジャパン」では、薬膳調整師資格を試験免除で取得できる講座と、通常通り試験を受ける講座の2種類の講座が用意されています。
2つの認定講座について、それぞれ以下に詳細をまとめました。
「通常講座」と「スペシャル講座」の2種類の講座が用意されています。
どちらの講座も、プロが初心者にもわかりやすく監修した教材が用意されています。
また、専門スタッフによる添削や試験対策など、充実した内容とサポート体制が整っています。
「通常講座」のメリットと内容は以下の通りです。
対象となる資格 | ・薬膳調整師 ・漢方コーディネーター |
---|---|
受講料 | 59,800円 分割:3,300円×20回(初回4,276円) |
受講期間 | 6ケ月(1日30分の勉強を想定) 最短2ケ月 |
添削回数 | 5回 |
基本講座では、自宅にいながら隙間時間を活用した学習ができます。
また取りたい資格を1つ選択し、確実に取得を目指せる講座です。
また、わからないこともプロの講師に聞きながら学習を進められるので安心ですね。
「スペシャル講座」のメリットと内容は以下の通りです。
対象となる資格 | ・薬膳調整師 ・漢方コーディネーター |
---|---|
受講料 | 79,800円 分割:3,800円×24回(初回3,891円) |
受講期間 | 6ケ月(1日30分の勉強を想定) 最短2ケ月 |
添削回数 | 5回+卒業課題1回 |
スペシャル講座では最短2ケ月で講座を受講できます。
また、その後の卒業課題を提出し、その受理によって2つの資格取得が目指せる講座です。
在宅で学習から資格取得まで完結するので、通学する必要がなく、時間がなかなか取れない方に適しています。
SARAスクールジャパンでは「女性のための通信講座」として、美容や食に関する様々な資格取得を目指せるスクールです。
その中に「漢方薬膳資格取得」があり、薬膳調整師の試験に向けた教材が含まれています。
「漢方薬膳資格取得講座」は2種類で、「基本コース」と「スペシャルコース」です。
どちらの講座も、プロが初心者にもわかりやすく監修した充実した教材を完備。
また、専門スタッフによる添削や試験対策など、充実したサポート体制も整っています。
「基本コース」のメリットと内容は以下の通りです。
対象となる資格 | ・薬膳調整師 ・漢方コーディネーター |
---|---|
受講料 | 59,800円 |
受講期間 | 6ケ月(1日30分の勉強を想定) 最短2ケ月 |
添削回数 | 5回 |
基本コースでは、どちらか1つの資格を確実に取得したい人に適しており、学習に集中して取り組めます。
また、講座の費用を少しでも抑えて学習したいという人にも適しています。
一方、「プラチナコース」のメリットと内容は以下の通りです。
対象となる資格 | ・薬膳調整師 ・漢方コーディネーター |
---|---|
受講料 | 79,800円 |
受講期間 | 6ケ月(1日30分の勉強を想定) 最短2ケ月 |
添削回数 | 5回+卒業課題1回 |
プラチナコースでは卒業と同時に「薬膳調整師」と「漢方コーディネーター」の2つの資格を取得できます。
基本講座より講座の費用は高くなりますが、在宅で学習しながら確実に資格取得したい人に適しています。
漢方コーディネーターとは、漢方・漢方薬の基本的な知識や効能まで正しい知識を習得している方に与えられる資格です。
服用方法や種類選びの間違いを防げる漢方のスペシャリストといえます。
体質改善や病気の予防にもなるため、より多くの人に求められる知識や技術です。
漢方コーディネーター資格も「日本安全食料料理協会(JSFCA)」の認定資格となっています。
薬膳調整師同様、資格を発行する協会が行う試験を受験して合格すると取得できます。
受験方法や受験資格も薬膳調整師資格と同様です。
「薬膳」と「漢方」は密接な関係にあるため、漢方の知識は薬膳にも活用できます。
同時取得を目標とした場合、薬膳の知識や技術をさらに深められ、他人へ知識や技術を伝える際にも有効に活用できるでしょう。
仕事や日々の生活に追われ、ついつい食をおろそかにしてしまったり、体の不調を感じたりしている人は多いはず。
しかし、薬膳の知識を応用して日頃の食事を改善し、健康な生活を送れるようになります。
また、自分自身だけでなく不調を訴える人たちの健康のサポートも可能となります。
薬膳の知識を用いた自分のアドバイスによって、周囲の人達が健康で過ごせるのは嬉しいことです。
薬膳調整師に興味を持った人は、資格を発行する協会や認定の通信講座のサイトを確認し、薬膳調整師として活躍するための第一歩を踏み出してください。