幼児食マイスターとは?
幼児食というのはあまり聞き慣れないかもしれませんが、離乳食を終えて大人と同じ普通食に移るまでの間の食事ということになります。年齢としてはだいたい1~6歳までですが、この時期は、食べるものが身体や脳の発達に大きく影響するだけでなく、子ども自身が「食べる」という行為に興味をもち、正しい食習慣を身につけていく大切なときでもあります。
そんな幼児期の食事について、栄養のバランスや食材の選び方、献立の作り方、調理のしかたなど、栄養学的な知識と技能を身につけた人に与えられるのが「幼児食マイスター」の資格です。
この資格を得ることのメリットは、育ち盛りの子どもの骨や筋肉の成長を促進する食事、脳の発達を助ける食事などについて、正確な知識を修得できることです。
そのほか、食物アレルギーによる発赤やじんましん、かゆみ、ショック症状を伴うアナフィラキシーなどについての予防・対処法も身につけることができます。
幼児食マイスター認定試験を受けるには?
この試験を主催しているのは「日本安全食料料理会(JFSCA)」で、年6回(偶数月)に実施されています。受験資格はとくになく、どなたでも受けることができます。受験申込みから合否の発表までの流れは次のようになっています。
1.日本安全食料料理協会のホームページにアクセスして、受験申込みページで必要事項を入力します。
2.同協会より受験票、解答用紙、返送用封筒が届けられます。受け取る際に受験料10,000円を配送スタッフに支払います(代金引換え)。
3.試験期間内の都合のよい日時に、在宅で試験に臨みます。終了したら解答用紙を返送用封筒に入れ、提出期限に間に合うように投函します。
4.翌月20日に同協会より合否の通知が発送されます。
受験は自宅で時間も自由です。しんと静まりかえった受験会場では緊張するという人も、リラックスして取り組むことができますから合格する確率も高まります。幼児食マイスターの資格は、育児に協力的な父親(いわゆるイクメンですね)が、わが子のために取得するというケースもめずらしくないそうですよ。
幼児マイスター認定試験口コミ・評判は?
幼児食マイスターも人気上昇中の資格の1つです。実際に受験した人たちの口コミを調べてみましたので参考にしてください。
「離乳食をいつ終わらせればいいのかわからなくて不安だったんですけど、そのタイミングを知ることができて心強かったです」
「好き嫌いのない子どもに育てたいので、献立のレパートリーを広げるために挑戦してみました。子どもに適した食材とか味つけ、盛りつけといった基本的なことがわかっていると、いろいろなレシピを考えられるので、この資格を取ったことはとても役に立っています」
「小学1年の担任をしています。給食のおかずを口にした児童がアナフィラキシーショックを起こしたというニュースをたびたび見聞きするので、万一のときの対処法を知っておきたくて資格を取ることにしたんです。食物アレルギーの子どもが少なくないですから、教職員には必要不可欠の知識だと思います」
「何を食べさせるかだけではなく、食事のしつけのしかたまで学ぶことができて、なんだかととても得をした気分です。これからおかあさんになる方にぜひおススメしたいですね」
自分の子どもの健康のためという方が大半を占めていますが、アレルギー対策を必要とする教育現場で働く人にも取得者が少なくないようです。
この資格でできることは?
保護者を対象とした自治体や地域の健康教室で幼児食についての講師活動を行っている方もいます。家族連れの多いレストランのスタッフで、幼児向けのメニューを考案して売り上げに貢献しているという例もあります。
保育や教育に携わっている人は、子どもの食事ついて悩んでいる保護者に適切なアドバイスをすることで信頼関係を深めているケースもあります。
子どもが好きな人にとっては、アイデア次第で活躍の場がますます広がっていく可能性のある資格といえるでしょう。
まとめ
離乳食に関する情報は雑誌やインターネットなどでいくらでも収集できますが、幼児食に関するものはそこまで至っていないようです。子どもに安心して食べさせられるように、あなたも幼児食マイスターに挑戦してみませんか? 興味をもたれたら日本安全食料料理協会のHPで受験日など詳細をチェックしてみてください。