商品の箱や包装紙や容器など、パッケージに関わるデザインをするのがパッケージデザイナー。パッケージデザイナーは、商品が入っている外側の箱の形状や箱のデザイン、中身(中に入っている商品)などの袋の形状や袋のデザイン、ジュースのペットボトルや洗剤容器などのデザインをしていますが、同じパッケージデザインであっても、箱や袋と容器とでは求められるスキルが全く違うという特徴を持っています。それは、箱や袋などの平面的なデザインはグラフィックデザインに近い仕事となり、容器など立体的なデザインはインダストリアルデザインに近い仕事となる事です。その為、パッケージデザイナーには、平面へのデザイン力はもとより、生産時に組み立てられる箱や商品が入る袋の立体的な理解や素材の理解など広い知識と技術が要求される仕事と言えます。
また、パッケージデザイナーは世に出る商品の殆どの物にパッケージがある事から、様々な商品のデザインをします。クライアントからの要望、商品のコンセプト、商品の宣伝効果、購買者となる消費者の感性やニーズなどを考慮し、色彩に関わるセンスや商品の機能や特徴などのアピール力、表示項目など、総合的な企画とデザインをしなければならず、デザインする商品への知識や特徴を深く理解することも必要とされています。
パッケージデザイナーの働く業界
食品・お菓子・日用品など商品を製造しているメーカー、広告代理店、デザイン事務所などで広く募集がされています。雇用形態は主に正社員が多く、独立してフリーランスとして働く方も存在しています。
- 商品を製造しているメーカー
- 広告代理店
- デザイン事務所
- フリーランス
パッケージデザイナーになるには
パッケージデザイナーとして働く際には、特に必要な資格はありませんが、全国美術デザイン専門学校教育振興会が認定する色彩士検定やデザインに必要なソフトであるイラストレータークリエイター能力検定などの資格を取得していると就職には有利になるでしょう。