革製品の企画・デザイン・製造をするのが革工芸デザイナー。革を素材として財布や名刺入れやバッグ、椅子などまでをデザイン、革加工、染色、加工、縫製までを行い、仕上げていくのが仕事です。
革工芸デザイナーは自身で工房を構え、お店を開いたり、雑貨店に卸したり、インターネット販売を行うなどをして独立して運営を行っている方が多く見えます。
革製品を製造には幾つもの工程があり、まずは商品の企画・デザインを行い、デザインから型紙を起こし、デザインとコンセプトに合った革の選定をします。革には、牛(カーフ、キップ、ハラコー、ブルなど)・豚・馬(コードバン)・羊(シープスキン)・カンガルーなどの哺乳類系の革の他にワニやヘビなどの爬虫類系の革など、様々な種類の革があり、それぞれに特徴がある為、デザインや用途に応じて使い分けます。次に革を型紙に沿って革包丁でカットし、模様を入れる場合は刻印や模様入りの小槌で叩いて模様を入れ、染料などで染色を行い、ヤスリなどで切り口の面取り・磨き加工を行い、ステッチング・グルーヴァーという道具を使って縫い目の縫い溝を掘り、菱目打ちという道具を使って縫い目の穴開けを行った後、麻紐などで革製品特有の八の字縫いを行い、仕上げとなります。
革製品の加工・制作には熟練した技術と革への知識が求められる仕事と言えます。
革工芸デザイナーの働く業界
革製品ブランドメーカー、靴メーカー、鞄メーカー、雑貨店、革工房などで募集がされていますが、募集数は少なく、フリーとして個人で工房を開いている方が多く存在します。
- 革製品ブランドメーカー
- 靴メーカー
- 鞄メーカー
- 雑貨店
革工芸デザイナーになるには
革工芸デザイナーとして働くには、特に必要な資格はありませんが、(般)日本皮革産業連合会が認定するカバン・ハンドバック・小物技術認定や革製品技能検定などを取得すると就職に有利でしょう。