以前は自身のキャリアアップのために資格を取得する人が多かったものの、最近では趣味を増やしたり、日常生活に役立てたりするために取得する人も増えています。
着付け方インストラクターも、着付け方を含めた着物の基礎知識を習得できるだけでなく、
日本の伝統文化を学び、世代を問わず長く楽しめる趣味になる資格です。
ここでは着付け方インストラクター資格について、資格概要や取得方法、資格取得後に活かせる職業についてまとめて紹介していきます。
着物の各部名称や仕立て方を含んだ基礎知識、季節や天候に合わせて着物を美しく着るための知識、着物を着た際の立ち居振る舞いの知識などを身につけている人に認定される資格が着付け方インストラクター資格です。
日本インストラクター技術協会(JIA)が発行しており、他人への指導を中心とした各スキルが一定以上ある証明になります。
資格取得後は履歴書に記載して仕事に役立てるだけでなく、趣味として自分で着物を着られるようになり、家族や友人にも着付けをしてあげられるようになるでしょう。
資格取得後に活用できる職業について紹介します。
講師資格を活かし、着付け教室や着物の専門学校で講師として働くほか、自宅で教室を開業して講師活動ができます。
着物だけではなく、日本の伝統文化全般の知識を身に付けると活躍の場の広がりも期待できるでしょう。
最近では若い世代や海外の人からの注目も高まっているため、生徒に合わせた魅力的な教室づくりが重要になります。
着物の知識や着付けの技術を活かして、美容院や写真館や呉服店で着付師として働く方法もあります。
成人式や七五三といった繁忙期のみ働いたり、出張着付師として独立したりと様々な働き方ができるのが特徴です。
最近は、着物をファッションとして楽しむ人が増えています。
和装コーディネーターは、着物の魅力を引き出しトータルコーディネートする人をいい、ファッション業界やブライダル業界での活躍が見込まれます。
伝統を抑えつつも、着物に合うヘアメイクや着付けのアレンジスキルが伸びれば重宝されるに違いありません。
着付け方インストラクター資格を取得する方法は主に2つあります。
一つ目は日本インストラクター技術協会が実施する試験に合格する方法で、二つ目は協会認定の通信講座の特別講座を受講してコースを卒業する方法です。
以下は、日本インストラクター技術協会が行う着付け方インストラクター資格の試験概要です。
受験料 | 10,000円(税込み) |
受験方法 | 在宅受験 |
合格基準 | 70%以上 |
申込方法 | 協会の公式サイトの資格ページから |
受験資格は特になく、インターネットからの申し込みで、在宅で気軽に受験できる点が魅力です。
試験は2ヶ月ごとに年6回開催されており、試験開催月の前月末までに申し込みを行う必要があります。
試験期間は月の後半で、答案は期限内に郵送で提出しなければならないため、期日には余裕を持ちましょう。
一方、協会認定の通信講座には、「諒設計アーキテクトラーニング」と「SARAスクールジャパン」が実施しているものがあります。
これらの通信講座は、特別講座を受講して最終課題を提出すると試験免除となり、着付け方インストラクター資格が認定されます。
協会認定の通信講座は、プロの監修を受けたテキストや問題集のため、初心者の方でも安心して受講できます。
独学で学ぶには膨大な時間がかかるため、普段の生活が忙しい人こそ短期間で確実に知識を習得し、試験対策のできる通信講座の利用を考えてはいかがでしょうか。
着付け方インストラクター資格を取得できる通信講座の中でおすすめは「諒設計アーキテクトラーニング」と「SARAスクールジャパン」です。
どちらも協会認定の通信講座で、通常講座と特別講座が用意されており、特別講座を卒業すると試験免除となります。
2つの認定講座の違いや特徴を下記にまとめてご紹介します。
諒設計アーキテクトラーニングでは「着物マイスターW資格取得講座」の中に、着付け方インストラクター資格取得に向けた教材が含まれています。
基本講座の内容は以下の通りです。
対象となる資格 | 着物マイスター 着付け方インストラクター |
受講料 | 59,800円 分割:3,300円×20回(初回4,276円) |
受講期間 | 6ヶ月(1日30分の勉強想定) 最短2ヶ月 |
添削回数 | 5回 |
基本講座には資格試験免除となる卒業課題が付いていないため、資格を取得するには、別途自身で試験の申し込みを行い合格する必要があります。
教材内容や学習サポートは、スペシャル講座と同じであるため、初期費用を抑えながら独学よりも効率的に試験対策を行いたい方におすすめです。
一方、スペシャル講座の内容は以下の通りです。
対象となる資格 | 着物マイスター 着付け方インストラクター |
受講料 | 79,800円 分割:3,800円×24回(初回3,891円) |
受講期間 | 6ヶ月(1日30分の勉強想定) 最短2ヶ月 |
添削回数 | 5回+卒業課題1回 |
こちらが試験免除を受けられる特別講座です。
課題をすべてクリアしてコースを卒業すると、着付け方インストラクターと着物マイスターの2資格取得となります。
受講料が2万円アップしますが、隙間時間を活用して、確実に2つの資格を取得したい方は利用する価値があるといえるでしょう。
諒設計アーキテクトラーニングでは、受講料の分割払いができる点も魅力です。
SARAスクールジャパンでは、「着物資格取得講座」の中に、着付け方インストラクター資格取得に向けた教材が含まれています。
基本コースの内容は以下の通りです。
対象となる資格 | 着物マイスター 着付け方インストラクター |
受講料 | 59,800円 |
受講期間 | 6ヶ月(1日30分の勉強想定) 最短2ヶ月 |
添削回数 | 5回 |
こちらの基本コースにも、卒業課題は付いていないため、資格を取得するには別途試験を受験する必要があります。
それ以外の教材内容はプラチナコースと同じです。
初期費用を抑えながら、自身のペースで初心者でもわかりやすいテキストを用いた学習が可能です。
一方、プラチナコースの内容は以下の通りです。
対象となる資格 | 着物マイスター 着付け方インストラクター |
受講料 | 79,800円 |
受講期間 | 6ヶ月(1日30分の勉強想定) 最短2ヶ月 |
添削回数 | 5回+卒業課題1回 |
こちらが試験免除を受けられる特別講座です。
卒業課題の提出によって、着付け方インストラクターと着物マイスターの2つの資格が取得できます。
2つの特別講座で着付け方インストラクター資格と同時取得できる着物マイスター資格は、日本生活環境支援協会(JLESA)が発行する資格で、着物の歴史や買い方など着物に関するあらゆる知識を身につけている人に認定されます。
JLESAが発行する資格を保有する人は、生活に関する技術の各スキルが一定以上ある証明になり、資格取得後は履歴書に記載して仕事に活かせます。
着付け方インストラクター資格は、着物や着付け方の基礎知識を保有している人に認定されるもので、資格取得後は講師や着付師として活動できます。
着物は日本の伝統衣装で、世代を問わず美しい装いを楽しめるため、資格を保有すると長く楽しめる趣味にもなるでしょう。
自身が着物を着るだけではなく、家族や友人に着付けをしてあげると喜ばれるかもしれませんね。
着付け方インストラクター資格に興味を持った人は、ぜひ上記記載の協会や通信講座のサイトをチェックしてください。