1つの分野に特化した資格は、趣味や特技として提示できるだけでなく、特定の職業に必要なスキルとして役立つ可能性があります。
紅茶アドバイザー資格も紅茶についての基礎と応用の知識を身に付けて、食品系の業界で働く際に役立つ資格の1つです。
ここでは、紅茶アドバイザー資格について、取得後にスキルを活かせる職業や資格取得に関わる項目をまとめました。
紅茶に使う茶葉の種類や茶葉に合わせた淹れ方など基礎に理解があり、オリジナルの配合ができるスキルがあると証明するのが、紅茶アドバイザー資格です。
様々な食品や料理について専門的なスキルを身に付けたと証明できる資格を取り扱う、日本安全食料料理協会(JSFCA)が発行しています。
資格取得後は、紅茶を扱う職業への就職や開業時に、紅茶を正しく扱える人物であると明確に示すための材料として役立ちます。
紅茶を扱う職業は喫茶店や飲料メーカーといった食品系の業界になりますが、それぞれの職場でスキルの活かし方は異なってきます。
紅茶アドバイザー資格のスキルが活かせる職業を紹介します。
喫茶店では茶葉の扱い方に理解がある店員として活躍できるでしょう。
知識やスキルを活かして仕事で実績を残していけば、店長などの重要な役職になれる可能性も出てきます。
ある程度自由に動ける役職になれば、配合や淹れ方の知識を活かして自分のオリジナルブレンドの紅茶を提供も可能になります。
カルチャーセンターなどの教室では紅茶の美味しさを教える講師として活躍できるでしょう。
一般的な茶葉でも正しい淹れ方や保存方法など初心者ではわからない部分があるので、それらの知識を受講に来る生徒のレベルに合わせて教えていきます。
食品・飲料メーカーでは商品の開発で本格的な紅茶に理解がある人物として活躍できるでしょう。
商品の場合は茶葉から淹れた紅茶と比べると味や風味が落ちてしまう可能性もあります。
そんな時に、知識やスキルを活用して紅茶本来の味や風味に近づけるような改善やアドバイスができます。
紅茶アドバイザー資格の取得方法には、資格を発行する協会が関わる2つの手段があります。
一つは協会が2ヶ月に1回行っている資格試験に合格する方法です。
受験資格が特に設けられていない試験で、試験月に1ヶ月前以内に公式サイトから申し込むと、受験票や解答用紙が自宅に送られてきます。
解答用紙の返送以外は申し込みから受験まで全て在宅で完結できるので、忙しい中でも挑戦しやすい試験です。
受験料 | 10,000円(税込) |
受験方法 | 在宅受験 |
合格基準 | 70%以上 |
申込方法 | 協会の公式サイトの資格ページから |
もう一つは協会の発行した卒業課題を利用する方法です。
卒業課題は協会認定の通信講座である「諒設計アーキテクトラーニング」と「SARAスクールジャパン」の特別な講座から利用できます。
講座を受講した上で卒業課題の提出が完了すると、上記の資格試験を免除して紅茶アドバイザー資格が発行されます。
その際、特別な講座では同じ協会から発行されている紅茶マイスター資格についても同時に発行されるので、卒業課題の提出から2種類の紅茶資格を取得できるのです。
卒業課題を利用できる2つの通信講座では資格試験対策の講座もあるので、試験の合格を目指す人にもおすすめの講座です。
協会認定の2つの通信講座における講座の種類や受講料について紹介します。
諒設計アーキテクトラーニングの「紅茶W資格取得講座/紅茶オーナーW資格取得講座」は、紅茶アドバイザー資格及び紅茶マイスター資格に対応する内容になります。
試験対策となる基本講座の概要です。
講座名 | 紅茶W資格取得講座 | 紅茶オーナーW資格取得講座 |
---|---|---|
対象となる資格 | 紅茶アドバイザー 紅茶マイスター | 紅茶アドバイザー 紅茶マイスター |
受講料 | 53,000円 分割:2,500円×24回(初回3,132円) | 69,800円 分割:3,300円×24回(初回3,951円) |
受講期間 | 6ヶ月(1日30分の勉強想定) 最短2ヶ月 | 6ヶ月(1日30分の勉強想定) 最短2ヶ月 |
添削回数 | 6回 | 6回 |
特別教材 | なし | 実践!ティーポットで淹れる家庭で楽しむアフタヌーンティー |
紅茶オーナーW資格取得講座では実践形式で紅茶を淹れるためのティーポットや解説書が付くことから少し受講料が高くなっています。
それ以外の教材は共通していて、テキストや練習問題をやった後に添削課題で学習が身に付いているか確認していきます。
一方、卒業課題付きのスペシャル講座の概要です。
講座名 | 紅茶W資格取得講座 | 紅茶オーナーW資格取得講座 |
---|---|---|
対象となる資格 | 紅茶アドバイザー 紅茶マイスター | 紅茶アドバイザー 紅茶マイスター |
受講料 | 73,000円 分割:3,400円×24回(初回5,312円) | 89,800円 分割:4,200円×24回(初回6,131円) |
受講期間 | 6ヶ月(1日30分の勉強想定) 最短2ヶ月 | 6ヶ月(1日30分の勉強想定) 最短2ヶ月 |
添削回数 | 6回+卒業課題1回(資格試験免除) | 6回+卒業課題1回(資格試験免除) |
特別教材 | なし | 実践!ティーポットで淹れる家庭で楽しむアフタヌーンティー |
スペシャル講座でも特別教材付きの講座があり、それ以外の教材や卒業課題については同じ内容になります。
卒業課題は特別教材をやっていた方が有利になるわけではありませんが、知識として学んだ部分を実践でも確認できれば、紅茶に対する理解がより深まります。
SARAスクールジャパンの「紅茶資格取得講座」は、紅茶アドバイザー資格及び紅茶マイスター資格に対応する内容になります。
試験対策となる基本コースの概要です。
対象となる資格 | 紅茶アドバイザー 紅茶マイスター |
受講料 | 69,800円 |
受講期間 | 6ヶ月(1日30分の勉強想定) 最短2ヶ月 |
添削回数 | 6回 |
SARAスクールジャパンでは最初からティーポット付きの講座になっていて、教材で学んだ紅茶の淹れ方を実践できます。
一方、卒業課題付きのプラチナコースの概要です。
対象となる資格 | 紅茶アドバイザー 紅茶マイスター |
受講料 | 89,800円 |
受講期間 | 6ヶ月(1日30分の勉強想定) 最短2ヶ月 |
添削回数 | 6回+卒業課題1回(資格試験免除) |
教材は基本コースの内容と共通していて、6回の添削課題が終わった後に卒業課題が提出できます。
講座のカリキュラムは卒業課題の提出を含めて最短2ヶ月で終了できるので、早めに資格を取得したい人は卒業課題付きのコースがおすすめです。
特別な講座から同時取得できる紅茶マイスター資格は、紅茶アドバイザー資格の発行元でもあるJSFCAが発行している資格です。
紅茶マイスター資格の場合は、紅茶の基礎と喫茶店のオーナーとして経営時に必要な知識に理解があると示せる資格です。
紅茶アドバイザー資格と同時の取得により、就職や開業時にスキルを示すための資格が増え、特に喫茶店では経営面でのスキルが活かせるでしょう。
紅茶アドバイザー資格は、紅茶の茶葉ごとの淹れ方や配合方法について知識があると認められる資格です。
取得後は喫茶店や紅茶の教室、食品・飲料メーカーといった職業で、それぞれに適したスキルを活かしながら活躍できます
紅茶アドバイザー資格の取得から新しい職業で活躍したい人は、資格取得の方法である試験や通信講座のサイトを確認しながら、自分がどの職場で働くか考えてみてください。