テレビやネットで、おしゃれなカフェや季節のイベントブースが掲載されると、人気が出たり、有名になったりします。
そのため、空間をデザインする空間ディスプレイの仕事は、視覚から人の心を動かす空間を創造するプロとして、需要の高い仕事です。
活躍場所の多い空間ディスプレイの仕事について、仕事内容や資格取得の勉強方法およびおすすめの通信講座を紹介します。
空間ディスプレイとは、コンセプトに合わせ、様々な要素を組み合わせて空間を創造する仕事です。
陳列方法や色彩、照明などをレイアウトし、商品の良さや居心地の良い空間を演出していきます。
相手がどのような空間を作りたいのか会話の中から引き出し、具体的なイメージを作る技術も重要です。
また、空間ディスプレイの仕事は、デザインだけでなく、デザインに必要な資材や装飾品の調達もするため、タスク管理や日程調整など事務的作業もできる丁寧さも必要です。
依頼者のイメージや目的に合わせて空間を作り、利用者にコンセプトを伝える架け橋となる役割を担っています。
空間デザインの仕事は、空間ディスプレイに関する資格が必須の職場は少なく、資格を取得していなくても就職できる可能性はあります。
しかし、資格を持っていると信頼されたり、即戦力を期待されたりするため、就職に有利です。
資格取得時に知識の土台ができあがるため、新たに勉強した知識や経験が身につきやすいです。
また、名刺に肩書きとして資格を明記できるため、依頼者からの信頼も厚くなり、自信を持って仕事ができます。
専門知識の勉強は難しい部分もあるため大変ですが、資格は自分のスキルをアピールできるため、活躍の場が広がるだけでなく、仕事もしやすいメリットがあります。
学習を進める場合、方法がいくつかあるため、メリット・デメリットを考え、自分に合った学習方法を選びましょう。
独学の場合は、専門書を購入し、勉強計画を立て進められるため、自分のペースで学習が可能です。
しかし、質問できないため疑問は解決せず、モチベーションも自分で維持できないと断念してしまいます。
学校に通う場合、学習仲間と切磋琢磨したり、質問したりは可能ですが、通学時間と進学費用がかかります。
ネットで独学する場合、ネットや参考書をもとに自分のペースで勉強は可能です。
しかし、疑問をネットで調べる時間が必要なうえ、適切な回答を見つけられなかったり、根拠が薄く本当に正しい回答か不明だったりする可能性があります。
通信講座を利用する場合、わかりやすくまとめられたテキストで学習し、質疑応答も可能なうえ、計画的なカリキュラムの進行により効率的に学習できます。
個人で勉強するよりも費用がかかるデメリットはありますが、日常の中で短時間で学習し、確実に知識を身につけつつ費用を抑えるには、通信講座がおすすめの学習方法です。
空間ディスプレイのエキスパートとして活躍できる場所は幅広くあるため、具体的な勤務場所や年収について紹介します。
アパレル店舗や百貨店では、ショーウィンドウのディスプレイや商品の配置、店舗全体のデザインを担当します。
サイズや色、形も違う商品の魅力を伝える空間を作るために、陳列方法や店内の動線、お客様の目に留まるショーウィンドウを考える必要があります。
店舗のディスプレイは、来店者の購買意欲を左右するため、空間のデザインは重要であり、来店者のニーズや商品の流行も把握しておくべきです。
店舗や百貨店で働く場合、正社員で年収は350〜430万円となり、ブランドメーカーで勤務すると、年収は20〜30万円上がります。
空間ディスプレイの仕事をする場合、デザイン事務所や企業が一番多い勤務場所です。
カフェやホテル、美術館などの民間施設だけでなく、公共施設の内装や住宅のリフォームなど、働く企業や事務所によりデザインする場所の幅は広いです。
空間をデザインする際は、クライアントと打ち合わせをする中で、デザインのイメージを引き出し、具体化する必要があります。
イメージに相違があると、できあがりに満足してもらえないため、大事な部分です。
また、デザインは自分のセンスと知識によって変化し、個性が出るため、継続依頼にも関わります。
デザインが決まると、空間に合わせた装飾品や照明、備品などの発注やディスプレイの施工を業者に依頼します。
デザインだけでなく、発注や連絡などの事務作業もあり、適当な仕事をすると多くの人に迷惑もかかる責任の重い仕事のため、丁寧な仕事が求められます。
デザイン事務所や企業で働く場合、年収は200〜400万円です。
企業や事務所で経験を積み、独立し成功すると1,000万円を超える場合もあります。
空間ディスプレイの仕事では、自分が創造したデザインが店舗や街中にできあがり、人に気に入って利用してもらえると、嬉しくやりがいを感じます。
デザインは、自分のセンスや特技を発揮する場であり、もともとインテリアや制作が好きな人にとっては楽しい仕事です。
デザイン後に装飾品を探したり、街中からデザインのアイディアや知識を吸収できたりするため、趣味が仕事に繋がります。
また、空間ディスプレイの仕事は一人ではなく、依頼者から発注先、施工業者まで多くの人と空間を作り上げる一大プロジェクトです。
仕事を成し遂げたときには達成感があり、依頼者にできあがりを満足してもらえるとやりがいを感じる瞬間となります。
その後、継続して依頼がくると嬉しいうえに自信に繋がり、向上心も高まります。
デザインする空間の幅は広く、空間ディスプレイの仕事は様々な知識を持っていると、仕事に役立ちます。
専門知識を学習できる資格も多数あり、役立つ資格を以下に紹介します。
商品装飾展示技能士は、商品を魅力的に見せるために、陳列方法や色彩から関係する法律および安全衛生までの知識を身につけ、売り場作りのプロとして認められる資格です。
厚生労働省が実施する国家資格で、1級から3級まで分かれており、受験資格に実務経験が必要なため、仕事のスキルアップとして取得すると良いでしょう。
インテリアコーディネーターは、インテリア産業協会が認定するインテリアに関する知識があり、快適な空間を作るインテリアデザインのプロとして認められる資格です。
試験は2次試験まであり、知識を問われるだけでなく、論文や作図を行うプレゼンテーション試験があります。
インテリアプランナーは、建築技術教育普及センターが室内の装飾に関して、インテリアや建築、実務レベルの専門知識を有していると認定する資格です。
高度な知識と実務レベルの設計製図が試験内容のため、初心者には難しい試験です。
資格取得後、インテリアプランナーとして登録するためには実務経験が必須となり、更新時には講習受講が必要なため、仕事のスキルアップとして取得すると良いでしょう。
色彩検定は、色彩検定協会が色彩の知識を有していると認定する資格で、レベルにより1級〜3級+UC級の4段階あります。
30年以上続いている検定で、文部科学省後援のため受験者は多く、知名度も高い検定です。
カラーコーディネーターは、東京商工会議所が実施している色の特性や組み合わせなど色彩の知識に関する検定です。
基礎レベルのスタンダードクラスと、実践レベルのアドバンスクラスの2種類があります。
空間ディスプレイデザイナー®は、日本デザインプランナー協会が実施している、空間デザインに必要な知識を有していると認定する資格です。空間ディスプレイデザイナー®資格とは?
応用から実践まで問われる1級と、基礎知識が問われる2級があり、レベルに応じて受験できます。
空間ディスプレイの仕事をするために、必須の資格はありません。
しかし、資格があると知識や技術があると認められ、就職に役立つうえに、必要な知識を身につけていると、仕事もスムーズに進みます。
空間のデザインをするために、必要な知識が学べるおすすめの資格を紹介します。
空間ディスプレイデザイナー®は、店舗やイベントブースなどを魅力的な空間にするために陳列方法や色彩、視覚の効果について習得できる資格です。
空間は商品の魅力や居心地の良さを利用者に伝え、売上や人気に影響するため、空間ディスプレイデザイナー®は店舗やデザイン事務所で需要が高いです。
1級では、空間をデザインするために必要な陳列方法や色彩、照明などの応用から実践レベルの知識まで問われます。
受験料 | 10,000円(消費税込み) |
受験方法 | 在宅受験 |
合格基準 | 70%以上の評価 |
申込方法 | インターネットからの申込み |
空間ディスプレイデザイナー®1級の試験日程は、以下の通りです。
資格検定試験 | 2ヶ月に1回実施 |
申込期間 | 受験する月の前月1日から末日 (例:2月に受験する場合申込は1月1日から1月31日まで) |
試験期間 | 受験する月の20日から25日 |
答案提出期限 | 受験する月の30日 (2月は28日) |
合格発表 | 受験する月の翌々月10日 |
試験は2ヶ月に1回実施しているため、受験日を決め、計画的に学習を進められます。
また、インターネットからの申込みのうえ、在宅受験であり、受験期間も余裕のある日程のため、自分のペースで受験できます。
2級では、空間をデザインするために必要な陳列方法や色彩、照明などの基礎知識を学習します。
受験料 | 10,000円(消費税込み) |
受験方法 | 在宅受験 |
合格基準 | 70%以上の評価 |
申込方法 | インターネットからの申込み |
空間ディスプレイデザイナー®2級の試験日程は以下の通りです。
資格検定試験 | 2ヶ月に1回実施 |
申込期間 | 受験する月の前月1日から末日 (例:2月に受験の場合申込は1月1日から1月31日まで) |
試験期間 | 受験する月の20日から25日 |
答案提出期限 | 受験する月の30日 (2月は28日) |
合格発表 | 受験する月の翌々月10日 |
試験日程は1級も2級も共通であり、同日に2種類の資格を受験できます。
空間ディスプレイデザイナー®の基礎から応用まで学習すれば、一度に受験可能であり、知識も定着しやすいでしょう。
ゆっくりと学習を進めたい方は、基礎を学習して2級を受験後に、応用まで学習し1級を受験すると段階的にステップアップできます。
空間ディスプレイデザイナー®資格の1級と2級は、2つの通信講座で同時取得のカリキュラムが組まれています。
受講後は、受験料が安くなるなどのメリットもあるため、それぞれの通信講座の概要や特徴について紹介します。
諒設計アーキテクトラーニングでは、空間ディスプレイデザイナー®の1級と2級の資格認定試験を、同時に学習するカリキュラムがあります。
基本講座とスペシャル講座の2種類が用意されており、以下は基本講座の概要です。
対象となる資格 | 空間ディスプレイデザイナー®1級、2級 |
受講料 | 120,000円 分割6,700円×20回(初回7,100円) 入学金無料 講座を卒業すると、資格試験受験料が10%OFF |
受講期間 | 6ヶ月 (最短2ヶ月) |
添削回数 | 10回 |
使用する教材は、プロの監修を受けて作られたわかりやすいテキストであり、日本デザインプランナー協会に認定された教材です。
基礎学習後、問題集での試験対策やプロの講師による課題添削があります。
受講生には専門スタッフが付き、学習状況のサポートや質疑応答がいつでもできるため、学習でつまずきません。
受講後は、資格試験受験料の割引もあるため、費用を抑えつつ、効率的に学習し資格取得できます。
以下は、スペシャル講座の概要です。
対象となる資格 | 空間ディスプレイデザイナー®1級、2級 |
受講料 | 140,000円 分割7,800円×20回(初回8,600円) 入学金無料 |
受講期間 | 6ヶ月 (最短2ヶ月) |
添削回数 | 10回+卒業課題1回 |
日本デザインプランナー協会が指定するスペシャル講座の受講と、添削課題の提出後、卒業課題を提出すると、資格認定試験を受験せずに2資格を取得できます。
試験免除なうえに2つの資格を取得できるため、確実に資格取得したい方におすすめの講座です。
資格が多いほうが就活にも役立ち、仕事での肩書きも増えるため、信頼も厚くなります。
SARAスクールジャパンは、日本デザインプランナー協会の認定校であり、こちらの通信講座も空間ディスプレイデザイナー®1級と2級を同時に学習し、取得できます。
基本コースとプラチナコースの2種類が用意されており、以下は基本コースの概要です。
対象となる資格 | 空間ディスプレイデザイナー®1級、2級 |
受講料 | 120,000円 |
受講期間 | 6ヶ月 (最短2ヶ月) |
添削回数 | 10回 |
テキストや問題集はプロの講師により監修されていて、わかりやすい内容にまとめられています。
初級、中級、上級と学習内容を分け、基礎から段階的に学習を進められるため、理解しやすいです。
模型制作による実践学習や試験対策までカリキュラムにあるため、安心して受験できます。
添削課題もプロの講師により監修されており、知識の定着が確認可能で、丁寧に学習状況をみてもらえます。
一方、プラチナコースは日本デザインプランナー協会から認定されたコースであり、以下はプラチナコースの概要です。
対象となる資格 | 空間ディスプレイデザイナー®1級、2級 |
受講料 | 140,000円 |
受講期間 | 6ヶ月 (最短2ヶ月) |
添削回数 | 10回+卒業課題1回 |
プラチナコースは講座を受講し、添削課題を全て提出後、協会より発行された卒業課題を提出すると、試験を受けずに資格を取得できます。
受験申込の手間も必要なく、短期間で効率よく学習し、確実に資格取得したい方におすすめの講座です。
空間ディスプレイデザイナー®は、デザイン事務所やどのような企業に就職するかにより、デザインする空間の幅がとても広くなります。
百貨店や店舗、飲食店だけでなく、イベントブースや建築関係のデザインをできる職場もあります。
自分のアイディアで空間を創造できるうえ、デザインから施工まで自分でできる広い範囲の仕事です。
空間ができあがったときの達成感や依頼者に満足してもらえると、やりがいを感じられ、より仕事が楽しくなりますよ。
空間ディスプレイデザイナー®として自信を持って働きたい方は、まずは資格取得で知識も自信も付け、可能性を広げましょう。
気になった方は一度、サイトをのぞいて考えてみてください。