現代社会において多岐にわたって活躍しているCAD。
その中でも道路や橋、歩道橋など我々の生活を豊かにしてくれている土木工事、その設計のために活用される土木CADについてご紹介します。
土木工事によって作り出されるものは今後も人々の生活には欠かせないものばかりであり、そのために欠かせない土木CADの必要性や仕事内容について探ります!
専門的な職種ですが、その分活躍できる場は多く、スキルと経験の蓄積によって自身のキャリアアップにも十分繋げられる職種です。
在宅可能な職種であるため、副業を考えている方や子育て中の主婦の方などからも年々人気が高まっています。
土木CADに興味がある人も、在宅勤務やフリーランスに興味がある人も、ぜひ参考にして下さい!
土木CADとは、土木に特化した土木設計CADのことです。
トンネルや道路、橋など人々の生活をより快適に便利にするための土木工事において、その設計作業で活用されています。
一から製図を行うのではなく、依頼をされた図面を元にトレースを行ったり、3次元のパースなどを作成します。
土木業界で主に使用されるソフトはAutoCADやJWCADであり、特にAutoCdoADは様々なソフトとの連携を叶えてくれる点が特徴です。
さらに土木CADにはいくつか種類があり、土木図面を設計する際に要する専門知識機能が豊富に搭載されています。
土木図面を作成する場合、目的によって案内図・説明図・構造図・詳細図の4種類の図面を作成します。
4種類の土木図面の役割はそれぞれ以下のようになっています。
案内図 | 工事箇所と既存施設の関係性を表す。 |
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説明図 | 工事現場全体の形状や座標、断面など全体を表す。 |
構造図 | 個々の構造物の形状や材質、寸法などを表す。 |
詳細図 | 構造物に使用される部材の形状や材質、寸法などを表す。 |
他にも工事範囲などを表す位置図や断面と柱の形を表す一般図など、種類は多くあります。
さらに3次元CADを使用する場合は、立体的なモデリングも追加で行います。
土木CADは土木に特化したソフトを駆使し、人々の生活に欠かせないものを生み出してくれているのです。
土木CADは、専門知識と技術が必要不可欠となります。
設計図面をいかに正確に形にするかによって、相手に伝えるイメージを左右させる大事な役目を担っています。
それには、幅広い専門知識や技術を習得する必要があります。
土木CADに関する資格取得は、就職にも有利であるほか、仕事を獲得する上で相手からより信頼を得られる大事な証となります。
また、道路や橋などを作る土木CADは人々の生活に必要不可欠な職種であり、幅広く活躍の場を広げられるうえ、自身のスキルアップにも繋がります。
では、どのような学習方法が効率良く進められるのでしょうか。
土木CADの学習方法は、独学やスクール、通信講座など様々な方法があります。
独学は、参考書など必要な知識を自分のペースで学習できます。
しかし、専門知識を必要とするため、一人で学習を進めるにはハードルが高いでしょう。
幅広い専門知識を効率的に学習するには、通信講座がおすすめです。
通信講座の利用により、独学では気づかない点もフィードバックを受けられ、疑問点をその都度解決しながら効率の良い学習が進められます。
また、専門知識だけではなく、実践に活かせる技術も習得可能な点が大きなメリットと言えるでしょう。
土木CADのエキスパートとは、土木CADの操作を専門的に行う職種のことを指します。
主な仕事内容は、設計者の指示通りに図面作成や修正を行うことです。
土木工事の内容に合わせて、案内図・説明図・構造図・詳細図などを土木CADで作成または修正も行います。
土木CADオペレーターが作成した図面を元に現場スタッフが制作するため、いかに正確な図面を作成できるかが求められます。
ほんのわずかなミスでも大きなトラブルにつながる可能性もあるため、確認作業もとても重要な作業の一つです。
また、相手から求められているものを正確に捉える能力やコミュニケーション能力も必要となります。
土木CADオペレーターは、これからの未来も需要が高く、活躍できる場も幅広いことも人気である理由の一つです。
主な勤務場所は、ゼネコンの土木部門や建設コンサルタントなどが挙げられます。
また、専門知識を活かし経験やスキルアップを経て、講師として活躍するチャンスもあります。
土木CADオペレーターの平均年収は約300万円程になりますが、スキルの高さや地方によって金額に大きな差があるのが現状です。
土木CADオペレーターの世間からの需要は高いため、多くの知識や経験、スキルの習得が重要となっています。
フリーランスを目指している人は、資格取得とスキルが今後の大きな武器になるでしょう。
土木CADのエキスパートは、土木CADの専門知識と経験を活かし、いかに設計に忠実に製図できるかが鍵を握ります。
設計図面だけでは表現が難しい箇所も、土木CADであれば効率的に相手に伝えられるでしょう。
土木CADのエキスパートは、人々の暮らしを多方面にて豊かにしてくれる役割を担っているのです。
幅広い専門知識と培ったスキルで設計図面を正確に読み取り、設計したものをより明確にまた魅力的に表現し、それが相手に伝わった際には大きなやりがいを感じられるでしょう。
正確さだけではなくセンスも問われる職種であるため、作る過程の中で新たなアイデアや改善点なども生み出され、ものを作る楽しさも味わえます。
土木CADのエキスパートは経験の蓄積により幅広く活躍できるうえ、年齢を重ねてもその経験を活かし長く続けられるため、独立を目指すことも夢ではありません。
様々な分野で土木CADのエキスパートとしてのやりがいを感じられるでしょう。
土木CADに関する資格には、様々な種類があります。
いくつかご紹介しましょう。
建築CAD検定とは、一般社団法人全国建築CAD連盟が主催している資格です。
建築知識をもとに与えられた条件のもと、建築一般図を作成する実力を測ります。
また与えられた建築図面をCADシステムを使用し、正確にトレースする技能を測るなど、土木CADの知識だけではなく実務能力が認められた方が認定されます。
CAD利用技術者試験は一般社団法人コンピュータ教育振興協会が認定する資格で、建築業界や機械関連業者をはじめ、様々な分野の企業にも認知度の高い資格です。
近年3Dプリンターの普及などにより、さらにニーズが高まっている3DCADにも対応しています。
建築CADインストラクターは、日本インストラクター技術協会が主催している認定試験です。
建築CADにおける建築設計や建築施工図、またCADシステムを十分に理解し、AutoCADまたはJWCADいずれかの操作について実務上通用するレベルまで達した方が認定されます。
土木CADインストラクターは、日本インストラクター技術協会が主催している資格です。
土木CADにおけるコンクリート構造や鋼構造、橋などの土木製図の基本事項やCADシステムを十分理解し、AutoCADとJWCADのいずれかの操作が実務において通用するレベルまで達した方へ認定されます。
CADデザインマスター®は、日本デザインプランナー協会が主催している資格です。
世界標準CADやAutoCAD、JWCADを使いあらゆる場面での業務の中で、より的確に作図能力CAD技術を身に付けられます。
一定以上レベルの知識を身に付けた、これからの社会の姿を考えられる人材の育成を目標とした検定試験です。
土木CADの実務では、資格を必須とするものではありません。
しかし、代表的な資格のうちいずれかの取得によって就職や転職の際、技術や知識の証となり相手からの信頼に繋げられるでしょう。
土木CADインストラクターは、土木関係の製図作成に必要な知識を持っていることを証明できる資格で、土木系の現場で活かせる資格が欲しい方におすすめです。
資格取得後は、設計事務所やゼネコン又は建設会社などがあり、フリーランスとして独立して活躍されるケースもあります。
また、様々な専門知識を活かして講師としての活躍も可能であり、仕事の幅を広げられるでしょう。
資格の取得は、作図業務においても相手への信頼に繋がり、転職やフリーランスとして活動する際にも有利になります。
試験は2ヶ月に1回と年6回実施されており、在宅受験のため幅広い年齢層の方がチャレンジできます。
インターネットからの申し込み後、試験問題等が郵送され、在宅での筆記試験になります。
試験内容は、土木CADの基礎知識、基本図面知識、寸法、記号などの知識が問われます。
合格発表は、日本インストラクター技術協会のホームページにて確認が可能となっており、合格の場合は資格認定証と認定カードが発行されます。
以下は、日本インストラクター技術協会が行う土木CADインストラクター資格試験の内容です。
受験料 | 10,000円(税込) |
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受験方法 | 在宅受験 |
合格基準 | 70%以上の評価 |
申込方法 | インターネットからの申し込み |
試験日程は以下のようになっています。
資格検定試験 | 2ヶ月に1回開催(偶数月に開催) |
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申込期間 | 該当月1ヶ月前の初日から末日まで |
試験期間 | 該当月の20日から25日の6日間 |
答案提出期限 | 該当月の30日必着(2月のみ28日) |
合格発表 | 翌々月の10日 |
CADデザインマスター®とは世界標準CADやAutoCAD、JWCADを使い、建築や電気、土木など様々な分野の業務の中でより的確にCAD技術を身に付けられます。
資格取得後は、自宅やカルチャースクールなどで講師活動も行えるようになります。
在宅試験であるため、在職中の方や主婦の方まで幅広い年齢層の方に人気の資格です。
試験は2ヶ月に1回と年6回実施されており、在宅受験のため在職中の方や主婦の方にも受験環境が最適な資格です。
インターネットから申し込み後、試験問題等が郵送され、在宅での筆記試験となります。
試験内容は、杭伏せ図や基礎伏せ図、見上げ図や平面詳細図などの知識が問われます。
以下は、日本デザインプランナー協会が行うCADデザインマスター®資格試験の内容です。
受験料 | 10,000円(税込) |
---|---|
受験方法 | 在宅受験 |
合格基準 | 70%以上の評価 |
申込方法 | インターネットからの申し込み |
試験日程は以下のようになっています。
資格検定試験 | 2ヶ月に1回開催(偶数月に開催) |
---|---|
申込期間 | 該当月1ヶ月前の初日から末日まで |
試験期間 | 該当月の20日から25日の6日間 |
答案提出期限 | 該当月の30日必着(2月のみ28日) |
合格発表 | 翌々月の10日 |
土木CADインストラクターとデザインマスターの資格を取得するためには、幅広い専門知識と技術が必要です。
これらの資格は、諒設計アーキテクトラーニングの講座が協会の認定講座(教材)となっているため、受講を考える場合は当講座の利用がおすすめです。
1つの教材から資格の同時取得を目指せるだけではなく、認定講座としての大きなメリットが受けられます。
また、自身のペースで学習できるため、在職中の方や外に出ることが難しい主婦の方、学生の方にもおすすめです。
諒設計アーキテクトラーニングの実践土木CAD技術者コースは、土木CADインストラクターデザインマスターを同時に学べる講座です。
人気の代表的な資格を在宅で効率良く学習できます。
諒設計アーキテクトラーニングの教材は資格協会に認められた教材です。
カリキュラムは、1日30分程度の学習で初心者の方でも約6ヶ月で無理なく学べる仕組みであり、最短2ヶ月の短期集中も可能です。
講座は、実際に現場で使用された土木図面を使用しトレース演習を行います。
道路、橋、下水道など主な土木工事の図面を全て網羅しており、リアルな実技演習で製図や土木の専門知識をより高く養います。
実践土木CAD技術者コースは専門的な技術を活かし、土木CAD技術者またはオペレーターとして働きたい方に最適です。
課題を全てクリアすると、試験免除となります。
さらに、土木CADインストラクターとCADデザインマスター®が講座卒業と同時に認定される仕組みです。
実践土木CAD技術者コース 講座概要
対象となる資格 | 土木CADインストラクター CADデザインマスター® |
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受講料 | AUTOCAD講座 :157,500円(分割7,500円×24回、初回7,680円) JWCAD-Win講座:126,000円(分割6,000円×24回、初回4,200円) |
受講期間 | 9ヶ月 |
添削回数 | 15回 |
人々の生活環境を整える上で必要不可欠な存在である土木CADオペレーター。
より住みやすい環境を生み出すため、その需要は年々高まっています。
また、これからの未来にもなくてはならない存在です。
土木CADオペレーターは大規模な工事に関わる機会が多くあります。
必然的に製図の量も多くなりますが、その分実際に構造物が完成した際の達成感や感動はなかなか他の職種では味わえないものです。
また、自身が携わり完成したものが人々の生活の助けとなっている事実を、自身の目で見て実感できます。
土木CADオペレーターとしてのやりがいを肌で感じることで、自身のさらなるステップアップにも繋がるでしょう。
土木CADのエキスパートとして活躍されたい方は、専用の通信講座を利用した2資格同時取得が効率的でおすすめです。
在宅で短期間の資格取得が望めるため、在職中や主婦の方にもスムーズな受講ができる仕組みとなっています。
また、これから就職活動をする学生の方も就職活動において有利になるでしょう。
土木CADは年々人気が高まっており、これからの未来も需要が高いとされる職種のため、資格取得によって知識とスキルを客観的に証明できるメリットがあります。
そして、それが自身のスキルアップにもつながるでしょう。
その幅広い可能性を無理なく学べる通信講座で効率的に学んでみてはいかがでしょうか。