福祉に関連する仕事は、すでに高齢化社会に突入している現代日本において、常に人手が足りない状況です。
その福祉の仕事の中でも専門職である心理カウンセラーは、必要不可欠であり、さらに需要が高まっています。
ここでは、福祉心理カウンセラー資格を活かした職業の紹介や、資格取得方法と通信講座をまとめています。
福祉心理カウンセラーは、福祉について豊富な知識をもち、それを活かしてカウンセリングを行う心理カウンセラーです。
福祉心理カウンセラー資格は、心のケアを中心とした資格を多く取り扱っている日本メディカル心理セラピー協会(JAAMP)が発行しています。
資格取得後は、福祉と心理学を習得しカウンセラーとしての知識がある証明となります。
福祉心理カウンセラー資格は、福祉の現場において心理カウンセラーとして活躍するだけでなく、その他の福祉に関連する仕事をしている場合にも活かせるものです。
福祉心理カウンセラー資格を活用した職業について紹介します。
福祉心理カウンセラー資格が一番活かされる職業は、各種福祉施設で働く心理カウンセラーです。
老人介護施設や、障がい者施設、学校などの教育機関のスクールカウンセラーなどがそれにあたります。
心理学をもとに、利用者の話に耳を傾け、困りごとを解消するお手伝いをします。
福祉施設の職員として働いている場合、利用者に寄り添った介助が必要です。
メンタルケアについて専門的な知識があると、利用者の悩みや困りごとにも気付きやすくなります。
資格があると、仕事がより円滑に進められると考えられます。
福祉に特化した心理カウンセラーは、福祉施設にとって必要な人材です。
福祉心理カウンセラーは、介護されている人だけでなく在宅で介護している人たちの手助けにもなります。
また、カウンセラーとしての知識は、福祉心理カウンセラーを教える講師としても大いに役立ちます。
活動場所は、福祉施設やカルチャースクール、または自宅です。
福祉心理カウンセラーの資格を取得するには、2つの方法があります。
一つは、日本メディカル心理セラピー協会(JAAMP)が行っている認定試験に合格して取得する方法です。
以下の表は、福祉心理カウンセラー資格検定試験の概要となっています。
受験料 | 10,000円(税込) |
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受験方法 | 在宅受験 |
合格基準 | 70%以上 |
申込方法 | 協会のHPよりインターネットで申し込み |
試験は年に6回あり、2ヶ月に1度は検定が行われているので、自分の学習スピードに合わせて受験の予定が立てられます。
受験資格は特になく、誰でも受験が可能となっています。
もう一つの方法は、協会認定の通信講座を利用して資格を取得する方法です。
「諒設計アーキテクトラーニング」と「SARAスクールジャパン」の2つの通信講座は、協会が認定しています。
この2つの通信講座の特別講座は、卒業課題を提出し合格すると、試験免除で資格を得られます。
「諒設計アーキテクトラーニング」と「SARAスクールジャパン」は、試験免除で資格を取得できる特別講座のほかに、自分で資格試験を受験する基本講座があります。
2つの通信講座について説明します。
諒設計アーキテクトラーニングの「福祉心理カウンセラーW資格取得講座」には、福祉心理カウンセラーの資格が含まれています。
以下は、基本講座の内容です。
対象となる資格 | 福祉心理カウンセラー 福祉心理アドバイザー |
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受講料 | 59,800円 分割:3,300円×20回(初回4,276円) |
受講期間 | 6ヶ月(1日30分の学習を想定) 最短2ヶ月 |
添削回数 | 5回 |
基本講座であっても、教材や問題集はプロの監修のもとに作られた協会認定のものを使用し、専門スタッフが学習スピードに合わせたアドバイスや学習サポートをしてくれます。
卒業後は、福祉心理カウンセラーの試験を自分で受験し、合格すると資格取得となります。
福祉心理カウンセラー資格のみを考えている場合や、初期費用を抑えたい方は、基本講座も選択肢に入れるとよいでしょう。
そしてこちらは、スペシャル講座の内容になります。
対象となる資格 | 福祉心理カウンセラー 福祉心理アドバイザー |
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受講料 | 79,800円 分割:3,800円×24回(初回3,891円) |
受講期間 | 6ヶ月(1日30分の学習を想定) 最短2ヶ月 |
添削回数 | 5回+卒業課題1回(試験免除で資格取得) |
こちらのスペシャル講座が、試験免除の講座となっています。
基本講座との違いは、5回の添削課題の後に卒業課題が設けられている点と、差額が2万円ある点です。
卒業課題を提出すると、試験免除で福祉心理カウンセラーと福祉心理アドバイザーの2資格が取得できます。
2つの資格を保有することで、より専門性が高い人材であるアピールに繋がります。
基本講座より2万円多くかかるため、費用が高く感じるかもしれません。
しかし、試験免除である点と試験料が含まれていると考えると、2資格を目指す場合、総合的にかかる費用は同じです。
SARAスクールジャパンの福祉心理資格取得講座には、福祉心理カウンセラー資格が含まれています。
以下は、基本コースの内容です。
対象となる資格 | 福祉心理カウンセラー 福祉心理アドバイザー |
---|---|
受講料 | 59,800円 |
受講期間 | 6ヶ月(1日30分の学習を想定) 最短2ヶ月 |
添削回数 | 5回 |
こちらも協会認定の教材や問題集を使用し、専門スタッフが学習をサポートしてくれます。
また、無料で何回でもメールで質問できるので安心して学習に取り組めます。
以下は、プラチナコースの内容です。
対象となる資格 | 福祉心理カウンセラー 福祉心理アドバイザー |
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受講料 | 79,800円 |
受講期間 | 6ヶ月(1日30分の学習を想定) 最短2ヶ月 |
添削回数 | 5回+卒業課題1回(試験免除で資格取得) |
こちらが、試験免除で資格が取得できるコースです。
添削課題の後に卒業課題を提出し、合格すると、福祉心理カウンセラーと福祉心理アドバイザーの2資格が同時に取得できます。
2つ紹介した資格講座の特別講座の中で、福祉心理カウンセラーと共に取得できる福祉心理アドバイザー資格は、日本インストラクター技術協会(JIA)が発行している資格になります。
日本インストラクター技術協会は、教える技術が一定の水準以上であることを認定している協会です。
福祉に特化した心理カウンセラーとしての知識はもちろん、それを指導する立場として十分な知識を得ている証明になります。
福祉心理カウンセラー資格は、福祉の現場において必要不可欠な心理カウンセラーの知識を得られます。
福祉施設での心理カウンセラーとしてのみならず、福祉施設で働く際の手助けにもなります。
福祉が充実するためには、多くの福祉心理カウンセラーが必要になるでしょう。
それを手助けする福祉に特化した心理カウンセラーを育てる講師活動も可能です。
在宅で介護している家族や、身近に介護をしている人がいる場合、福祉心理カウンセラーの知識は大いに役立つでしょう。
福祉心理カウンセラーは、これから大変活躍が期待できる仕事です。
資格を取得し、福祉心理カウンセラーとして活躍する未来の自分を想像して、一歩踏み出してみましょう。