児童自立支援施設で生活する子供達の生活の支援を行うのが児童生活支援員。児童自立支援施設とは、窃盗、暴力行為、飲酒、喫煙など非行経験のある児童や非行の恐れのある児童など、家庭裁判所の判断にて更生が必要とされた場合に入所する施設です。
児童生活支援員は、子供達と施設で一緒に生活しながら、子供達が自立して社会で生きていける力、順応できる力を身に付けられるように24時間体制で支援します。児童自立支援施設には、父親的役割の児童自立支援専門員と共に母親的役割の児童生活支援員がおり、親代わりとなって子供達と関わりながら自立出来るように促します。
母親的役割を担う児童生活支援員は、一般的な家庭の生活を送りながら、生活していく上でのマナーや生きていく上での生活全般の指導、子供達の健康管理などを行います。また、施設には同じ境遇の子供達が一緒に生活する為、トラブルが起きないように注意をしたり、トラブルを未然に防ぐ事も大切な役割であり、普段から子供達と真摯に向き合い、お互いの信頼関係を築いていく事が大事と言えます。また、集団生活をする事によって、助け合う気持ちや協調性などを育むという目的もあります。
児童生活支援員は、保護者、医師、学校の教員、児童自立支援専門員と協力しながら支援のカリキュラムを組み、退所してからも集団生活や社会生活に耐えうる強い人間に成長していけるよう援助を行います。
児童生活支援員の働く業界
児童自立支援施設、私立の児童自立支援施設などで仕事をしていますが、通常の児童自立支援施設は公立の為に公務員となります。また私立の児童自立支援施設の数は少なく、就職は厳しいと言えます。
児童生活支援員になるには
児童生活支援員として働く際には、厚生労働省が認定する保育士もしくは社会福祉士の資格が必要となり、さらに公立の児童自立支援施設で働く場合には、公務員となる為、公務員試験に合格する必要があります。