近年は、スーパー高齢化社会とも言われ、行政も福祉に力を入れています。
福祉心理カウンセラーは、利用者の方やその家族のメンタルをケアする仕事です。
福祉施設が増える一方、そこに従事する人は足りていません。
福祉心理カウンセラーは、これから需要が見込まれる職業の一つです。
この記事では、福祉心理カウンセラーの仕事内容ややりがいを紹介しています。
また、資格取得のための通信講座もご紹介します。
福祉心理カウンセラーとは、心理カウンセラーの中でも福祉の分野で活躍するカウンセラーです。
高齢者介護施設や障がい者施設をはじめ、学校や医療現場がそれにあたります。
福祉の現場では、知識や技術の他にも、介護に携わる人と円滑にコミュニケーションをとり、相手の気持ちへの寄り添いも重要です。
福祉に携わる人の悩みに耳を傾け、寄り添い、悩みを解決していく糸口の模索が福祉心理カウンセラーの仕事と言えます。
福祉の仕事をする際に、必ずしも資格は必要ではありません。
就職希望先に資格の有無の条件がなければ、無資格でも仕事ができます。
しかし、福祉に関連する資格には、社会福祉士や介護福祉士などの国家資格や他にも、民間の資格がたくさんあります。
資格がないのと専門性に特化した資格を取得しているのでは、やはり有資格者が有利です。
福祉心理カウンセラーとして、人の役に立ちたいという強い思いだけでは、福祉心理カウンセラーという仕事への従事は、なかなか難しいと言えます。
福祉系の国家資格である、社会福祉士や介護福祉士、また心理学系の国家資格である公認心理士の資格は、受験資格を得るために、専門学校やそれに準じた大学や短大で必要な単位を習得しなくてはいけません。
介護福祉士は、実務歴3年以上で実務者研修を600時間以上受講して受験資格を得る方法もあります。
いずれにしても、資格を得るには数年かかることは必至です。
時間とお金が自由に使える状況なのであれば、これらの方法でも資格は得られますが、金銭的にも時間的にも負担が大きくなります。
また、働きながら資格を取得したいとお考えの場合は、専門学校や講習に行く時間の確保が難しくなります。
今の生活リズムを確保しながら、自宅で資格を取得できる通信講座であれば、働きながらでもまた、自分のペースを崩したくない方でも資格取得が可能です。
費用の負担も少なく済むので、初めての資格取得にも通信講座は最適と言えるでしょう。
福祉心理カウンセラーとして働く場合、勤務場所によって仕事内容や年収には変化があります。
ここでは、主な勤務場所や年収の他に、福祉心理カウンセラーの仕事内容についてまとめています。
福祉施設とは、高齢者の方が利用する介護施設や、障がい者施設などを言います。
利用者の困りごとや悩み事を解決へと導くのが福祉心理カウンセラーの仕事です。
老人介護施設や障がい者施設で、福祉心理カウンセラーとして働く場合は、はじめからカウンセラーとして働くのではなく、一般業務を行うスタッフとして働く場合が多いでしょう。
通常のスタッフとして働いていると、利用者の方の生活がより身近に理解できるうえ、現場でしか分からないストレスにも気付く可能性が高くなります。
障がいがある方や、高齢者は、自分の気持ちを上手に伝えることが苦手な人も多くいます。
まずは、利用者の方の声に耳を傾け、じっくりと相手と向き合うことが大切です。
そのうえで、問題を解決できるようにアドバイスします。
必要に応じて、家族の方にカウンセリングを行うこともあります。
年収は、施設の規模や資格取得の有無で変化がありますが、おおよそ350万円前後が基準です。
福祉心理カウンセラーを目指す人に自宅やカルチャースクールで講師として教える仕事です。
福祉施設で働く職員のすべての人が、カウンセリングをする知識は持っていません。
講師として、施設に直接赴いて職員に教えることもあります。
福祉心理カウンセラーとしての知識を踏まえた上で、その知識を分かりやすく人に教える技術が必要です。
カルチャースクールなどで期間や契約が安定している場合のおおよその年収は300万円前後ですが、短期間の場合や自宅での開業での場合はこの限りではありません。
福祉心理カウンセラーは、学校などの教育機関でも需要があります。
いじめや不登校など、子供たちの抱えるストレスは少なくありません。
スクールカウンセラーとして、生徒や保護者から話を聞いて、学校生活が円滑に行えるようアドバイスしながら心のケアを手助けします。
また、近年では教師のメンタルケアも重要視されています。
学校運営において、スクールカウンセラーは欠かせない存在です。
年収は、非常勤講師か常勤講師かなどの条件によって異なりますが、350~400万円前後です。
そもそも福祉とは、人が人らしく社会生活が送れるように行政や企業のサポートを受けることです。
身体的なサポートだけではなく、そこには心的なサポートも含まれています。
ストレスにより起こる症状は様々です。
福祉心理カウンセラーは、それを見極め適切なサポートにより問題解決に至り、相談者がより充実した生活が送れることに繋がった時、すがすがしい気持ちになりやりがいを感じるでしょう。
そして、福祉心理カウンセラーとして仕事をする際には、注意すべきことがあります。
ひとつは、話がしやすく安心できる環境づくりです。
相談する人は、何かしら気になるストレスを抱えています。
そんな時は、普段より緊張してなかなか思うように話せないかもしれません。
カウンセラーは、相談相手が話がしやすい雰囲気づくりや環境づくりをする必要があります。
また、カウンセラー自身が穏やかで相談しやすい人物であることが求められます。
しっかりと聞き逃さないように話を聞いて、時には相槌を打ち、相談しやすい雰囲気を作りましょう。
次に、相手を観察する洞察力を身に着ける必要があります。
ストレスは行動に表れる場合も多くあります。
相談者の話をよく聞いて、動きをしっかりと観察し、ストレスの起因を見極めることが、症状の改善に繋がります。
福祉心理カウンセラーとして必要な知識を得られる資格には、いくつかあります。
資格を有しているとより信頼性と自信につながります。
以下の3つの資格が、福祉心理カウンセラーの代表的な資格です。
福祉心理士資格は、日本福祉心理学会が発行している民間の資格です。
福祉サービスを利用している利用者とその家族や、そこで働く職員の相談支援ができる知識と技術を習得していることの証明になります。
資格取得の試験はなく、申請によって資格が認定されます。
申請には、専門学校や大学などで指定されている科目の履修が必要です。
福祉心理カウンセラー資格は、日本メディカル心理セラピー協会(JAAMP)が発行している資格です。福祉心理カウンセラー資格とは?
日本メディカル心理セラピー協会は、心のケアを中心とする資格を多く発行しています。
心理カウンセリング系の他にも、美容や癒し、占いなど多岐にわたる資格を扱っています。
福祉心理アドバイザー資格は、日本インストラクター技術協会(JIA)が発行している資格です。福祉心理アドバイザー資格とは?
日本インストラクター技術協会は、教える力を中心とした様々な技術が一定水準以上を超える証明となります。
心理系の資格は11種類あり、その他にも料理や手芸などたくさんの資格を扱っています。
福祉心理カウンセラーとして働くために、必ずしも資格は必要ではありません。
しかし、これらの資格の保有は、専門的な知識を持っている証明になります。
以下の二つの資格は、比較的費用の負担が軽く、短期間で資格を取得できます。
福祉施設で働きたい人や、教育機関でスクールカウンセラーとして働きたいとお考えの方には、福祉心理カウンセラー資格がおすすめです。
心理学の基礎から、家族との接し方や、在宅介護での自立支援など実際の対処方法を行える証明になります。
福祉施設で働きたいとお考えの方や、実際に福祉施設で働いている方のスキルのステップアップとして大いに役立ちます。
以下の表は、福祉心理カウンセラー資格検定試験の概要です。
受験料 | 10,000円(税込) |
---|---|
受験方法 | 在宅受験 |
合格基準 | 70%以上 |
申込方法 | 協会のHPよりインターネットで申し込み |
試験日程は、以下の通りになっています。
資格検定試験 | 2か月に1度(2,4,6,8,10,12月)年に6回開催 |
---|---|
申込期間 | 試験月の前月の初日から末日まで |
試験期間 | 試験月の20日から25日の6日間 |
答案提出期限 | 試験月の30日必着(2月のみ28日必着) |
合格発表 | 試験月の翌月20日 |
試験は年に6回行われており、2か月に一度あるので自分の学習のスピードに合わせて日程を選択できます。
試験の一か月前から申し込みが必要です。
また在宅での受験のため、自分のペースを崩さず試験に取り組めます。
福祉施設で働きたいとお考えの方や、講師としての活動を視野に入れている方は、福祉心理アドバイザー資格がおすすめです。
日本インストラクター技術協会が発行しているこちらの資格は、人に教えるスキルに力を入れています。
福祉心理アドバイザーの資格は、福祉施設で働いている人にアドバイザーとして助言したり、講師活動として人に伝えることを仕事にしたいとお考えの方に最適です。
福祉心理学に加えて、人に教える力を証明できます。
心理学をもとにした対処法も証明されるので、福祉施設で働く際にも十分力を発揮するでしょう。
以下の表は、福祉心理アドバイザー資格検定試験の概要です。
受験料 | 10,000円(税込) |
---|---|
受験方法 | 在宅受験 |
合格基準 | 70%以上 |
申込方法 | 協会のHPよりインターネットで申し込み |
試験日程は、以下の通りになっています。
資格検定試験 | 2か月に1度(2,4,6,8,10,12月)年に6回開催 |
---|---|
申込期間 | 試験月の前月の初日から末日まで |
試験期間 | 試験月の20日から25日の6日間 |
答案提出期限 | 試験月の30日必着(2月のみ28日必着) |
合格発表 | 試験月の翌々月20日 |
こちらも福祉心理カウンセラー資格試験と同様に、試験は年に6回行われており、2か月に一度あります。
しかし、合格発表は2か月後の10日となっているので期間が空いています。
通信講座で資格取得をめざすのであれば、以下の二つの通信講座がおすすめとなっています。
なぜなら、福祉心理カウンセラー資格と福祉心理アドバイザー資格の二つの資格を通信講座で一度に学習できるためです。
しかも、どちらも講座も協会の認定講座になっているので資格に対応した教材なので、安心できます。
福祉心理カウンセラーW資格取得講座は、諒設計アーキテクトラーニングの通信講座で、福祉心理カウンセラーと福祉心理アドバイザーの資格を勉強できる講座です。
講座は、基本講座とスペシャル講座の二種類が用意されています。
以下は、基本講座の内容です。
対象となる資格 | 福祉心理カウンセラー 福祉心理アドバイザー |
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受講料 | 59,800円 分割:3,300円×20回(初回4,276円) |
受講期間 | 6ヶ月(1日30分の学習を想定) 最短2ヶ月 |
添削回数 | 5回 |
諒設計アーキテクトラーニングの講座は、すべての講座が初心者対応となっています。
短期間で、効率よく学習できるカリキュラムとなっており、好きな時間に効率よく学習できます。
学習中に生じる不明点は、専任の講師が無制限で学習サポートしてくれるので安心です。
こちらは、スペシャル講座の内容になります。
対象となる資格 | 福祉心理カウンセラー 福祉心理アドバイザー |
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受講料 | 79,800円 分割:3,800円×24回(初回3,891円) |
受講期間 | 6ヶ月(1日30分の学習を想定) 最短2ヶ月 |
添削回数 | 5回+卒業課題1回(試験免除で資格取得) |
スペシャル講座は、課題を提出して5回の添削指導の後に、卒業課題を1回提出して合格すると、試験免除で2つの資格を同時に取得できます。
基本講座とスペシャル講座の差額は2万円と一見大きな金額差に感じるかもしれません。
しかし、基本講座の場合は卒業後に二つの資格を受験する必要があります。
それぞれの資格は10,000円の受験料が必要なので合計2万円かかります。
2つの資格を得るために必要な金額は、総合的には同じになることを考えると、試験免除で資格取得ができるスペシャル講座は、大きな利点があると言えるでしょう。
総合的にかかる費用が同じでも一度にまとまったお金が必要になるので、必要に応じて基本講座や、分割払いを検討することもおすすめします。
福祉心理資格取得講座は、SARAスクールジャパンの通信講座で、こちらも福祉心理カウンセラーと、福祉心理アドバイザーの2資格が学習できます。
講座は、基本コースとプラチナコースの2種類です。
以下は、基本コースの内容です。
対象となる資格 | 福祉心理カウンセラー 福祉心理アドバイザー |
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受講料 | 59,800円 |
受講期間 | 6ヶ月(1日30分の学習を想定) 最短2ヶ月 |
添削回数 | 5回 |
受講期間中は、メールで何度でも無料で質問ができます。
初心者から始められる分かりやすい教材とカリキュラムを設定しているので、誰でも安心して始められます。
以下は、プラチナコースの内容です。
対象となる資格 | 福祉心理カウンセラー 福祉心理アドバイザー |
---|---|
受講料 | 79,800円 |
受講期間 | 6ヶ月(1日30分の学習を想定) 最短2ヶ月 |
添削回数 | 5回+卒業課題1回(試験免除で資格取得) |
プラチナコースは、課題を5回提出し添削を受けて卒業課題を提出して合格すると、試験免除となります。
短期間で確実に資格を得られます。
基本コースは、卒業の後にそれぞれの資格を受験する必要があります。
2つの資格試験の受験費用はあわせて2万円かかるので、総合的には基本コースとプラチナコースで2つの資格を得るための費用は同額です。
初期費用を抑えたい方は基本コース、確実に資格を取得したい方はプラチナコースをおすすめします。
福祉心理カウンセラーは、福祉施設や教育機関で、福祉の知識を活かし、カウンセラーとして活躍できます。
また、講師として福祉心理カウンセラーの仕事を教えるという道もあります。
福祉に特化した心理カウンセラーは、これからのスーパー高齢化社会に必要な人材です。
相談者のストレスの原因を見つけ、それを適切に判断し問題解決に導いた時に大きなやりがいを感じられるでしょう。
相談者のストレスの原因を見つけ、それを適切に判断し問題解決に導いた時に大きなやりがいを感じられるでしょう。
福祉心理カウンセラーとして活躍したいとお考えの方は、2資格が同時に取得できる通信講座が費用面でもお得でかつ、勉強のサポート面も整っているためおすすめです。
資格を取得して、福祉の仕事に自信を持って生き生きと輝いている自分を目指しましょう。