現代では心理的な不安やストレスを抱える人が多く、そのような人に寄り添って共に悩みを解決していく、カウンセリングのエキスパートには一定の需要があります。
その中でも行動心理カウンセラーは、行動心理に関するエキスパートとして様々な場所での活躍が期待できます。
行動心理資格とは?仕事内容や取得の難易度・費用相場を解説そんな行動心理カウンセラーについて、仕事内容や就職場所を紹介しつつ、資格取得の必要性やおすすめの通信講座などをまとめました。
行動心理カウンセラーとは、相手の行動から気持ちや悩みを読み取り、その人の気持ちに寄り添いながらカウンセリングができる人物です。
行動心理学おすすめ5選|難易度や資格の活かし方・学び方を解説心理学の中では「行動主義(心理学)」と言われていて、表情や仕草などの体の動きを心理学における「心理効果」と照らし合わせることで、人の心を読み取っていきます。
行動心理の考え方を取り込むことで、普段の生活でも相手の動きを見ながら、その人の心情に沿ったコミュニケーションを取れるようになります。
行動心理資格のおすすめ資格|資格のメリット・仕事内容や勉強法まで解説その行動心理学の強みを仕事や私生活で不安や悩みを抱えている人に対して行い、現状を改善してくのが、行動心理カウンセラーの仕事です。
行動心理カウンセラーは、カウンセリングの結果次第で相手の人生を左右する可能性があるため、正しい知識を持っているかわからない人は、どの職場でも雇って貰える可能性は低いでしょう。
行動心理資格のおすすめ資格|各資格のメリット・仕事内容や勉強法まで解説行動心理カウンセラーとしての活動の際は、就職希望先の条件にかかわらず、資格の取得は客観的に実力を示すのに有利です。
行動心理の知識は、心理学の学校や通信講座などで学べるものであり、卒業後は資格や証明書などで、知識の習得度を明確に提示できるようになります。
行動心理資格のおすすめ資格3選!受験料や取得方法をご紹介その中で心理学の学校へ通う場合、心理学全般の知識が身に付けられますが、多くの学費や通学費を要します。
卒業までに1年以上の時間を要してしまう可能性が高く、負担の大きい学習方法です。
時間やお金に余裕がある人は選択肢に入れても良いのですが、現在の仕事を続けながら通うことを考えると難しい人も多いでしょう。
一方、通信講座では行動心理に限定しつつ、自宅で学習できることから、学校に通うよりもお金や時間をかけずに済みます。
現在の生活リズムをなるべく変えないまま、資格取得を目指したい人には通信講座の利用がおすすめです。
行動心理の知識を生かしてカウンセラーとして働き始める場合、勤務場所によって仕事内容や年収は変わってきます。
ここでは主な勤務場所について仕事内容や大まかな年収を紹介していきます。
行動心理カウンセラーとしてカウンセリングを中心に行っていく場合は、メンタルクリニックやカウンセリング系の民間施設が主な勤務場所です。
仕事内容は患者の話を聞きながら、行動心理によるカウンセリングを数回行っていき、患者ごとに適したメンタルケアを施していきます。
行動心理の知識を元に、基本的には対面で話し合いますが、必要であれば事前に電話やチャットなどでやり取りして、患者の情報を集めることもあります。
年収は施設の規模にも寄りますが、300~400万円が基準です。
行動心理カウンセラーにはクリニック等で患者に来て貰う以外にも、1つの企業にカウンセラー兼アドバイザーとして就く道もあります。
仕事内容は社員のカウンセリングはもちろんのこと、行動心理の観点から部下を持つ上司にマネジメントのアドバイスを行うなど、社内の環境をより良くする役割を持っています。
年収はアドバイザーとして就く会社ごとに異なるものですが、300万円~500万円が基準です。
行動心理の知識は次の行動心理カウンセラーを目指す人や、日常的に取り入れたい人にも役立つことから、カルチャースクールや自宅開業で講師活動などへの展開も考えられます。
仕事内容は座学として生徒達に行動心理を教えていくことになるので、カウンセリングとは別にわかりやすく人に伝える技術が必要となります。
年収は自宅開業になると、受講料や開講頻度を自分で設定してくことになりますが、300万前後が基準です。
出張して講師活動を行うなど、普段の活動量が増えた場合、年収はこの限りではありません。
行動心理カウンセラーの仕事をする上で大きなやりがいになるのは、相談者や知識を教えた相手が、今よりも良い状態になっていく様子が見られる場面です。
患者のカウンセリングにおいては不安や悩みを抱えた人達と対面し、行動心理からその辛さや苦しみを一時的に共有します。
その過程を経て患者が気持ちが楽になったり、元気を取り戻したりする時は、商品を売った時や物を完成した時とは違う喜びや達成感があるのです。
一方で、仕事を続ける際に気を付けておきたい点が2つあります。
1つは人の話をよく聞ける人であることです。
他人に不安や悩みを話すことは勇気がいることで、それは行動心理カウンセラーの前だとわかっていても簡単なことではありません。
その際に、カウンセラー側が何度も同じことを聞いてしまうと、患者のストレスになる可能性もあります。
患者が言う言葉を聞き逃さないように、真剣かつ誠実に話を聞くことが求められます。
もう1つは自分の心を労わることです。
行動心理カウンセラーとして多くの人の不安や悩みを聞くことで、カウンセラー本人も少なからず影響が出たり、ストレスを感じたりすることはあります。
そんな時に、自分のメンタルケアやストレス解消を適切に実践できる人の方が、多くの患者と向き合えるカウンセラーになりえます。
行動心理カウンセラーとしての基盤となる行動心理資格には、いくつか候補があります。
その中でも代表的な資格については、以下の3つが該当します。
行動心理士資格は、日本能力開発推進協会 (JADP) が心理カウンセリング資格の1種として発行している資格です。
JADPでは、職業能力の開発、雇用機会の拡充、経済活動の活性化に役立つ資格として、様々な資格を発行していて、心理・カウンセリング系の資格も多数扱っています。
行動心理カウンセラー資格は、日本メディカル心理セラピー協会(JAAMP)が心理カウンセラー資格の1種として発行している資格です。
JAAMPでは、心のケアについての一定の技術・知識があることを認定する資格が多数出ていて、こちらの資格は文字通り行心理カウンセラー向けの資格になっています。
行動主義心理アドバイザー資格は、日本インストラクター技術協会(JIA)が発行している資格です。
JIAでは、他者に教えるためのスキルがあることを認定する資格を中心に扱っていて、心理系の資格も自分に取り入れるだけでなく、指導面も重視しています。
行動心理カウンセラーとして働く際に、資格が要件となっていません。
しかし、代表的な資格のうちいずれかの取得によって、就職や個人の活動の際、後押しとなります。
その中でも就職場所や目的に沿ったおすすめの資格を挙げると、以下の2つが該当します。
クリニック・民間施設のカウンセラーや、一般企業の社内アドバイザーとして働きたいと考えている人には、「行動心理カウンセラー資格」がおすすめです。行動心理カウンセラー資格とは?
資格の内容として、行動心理の基礎知識を中心に、心理学における様々な効果や身体の動きと心理の関係など、総合的な理解の証明になるので、カウンセリングを行う実務の基礎習得に適した資格です。
基礎知識を体系的に押さえ、人に教える技術を身に付けることで、講師としての活動も視野に入れられます。
以下は協会が行う行動心理カウンセラー資格試験の内容です。
受験料 | 10,000円(税込) |
---|---|
受験方法 | 在宅受験 |
合格基準 | 正答率70%以上 |
申込方法 | 協会の公式サイトの資格ページから |
また、試験日程は以下のようになっています。
資格検定試験 | 2ヶ月に1回開催(2,4,6,8,10,12の1年に6回) |
---|---|
申込期間 | 該当月の1ヶ月前の初日から末日まで例:2月の試験の申し込みの場合は、1月1日から末日まで |
試験期間 | 該当月の20日から25日の6日間 |
答案提出期限 | 該当月の30日必着(2月のみ28日) |
合格発表 | 翌月の20日 |
基本的に2ヶ月に1回、月の後半に試験が行われ、試験の1ヶ月前以内の申し込みが必要です。
そのため、学習期間に目途が立った場合は早めの申し込みにより、学習完了から試験まで間を空けずに済みます。
一般企業の社内アドバイザーや、カルチャースクール・自宅開業で講師などの活動を考えている人には、「行動主義心理アドバイザー資格」がおすすめです。行動主義心理アドバイザー資格とは?
教える力を中心とした技術の証明を行う協会の資格であることから、アドバイザーや講師の側面が強い勤務場所では、行動心理の知識と共に指導力の証明になります。
もちろん、行動心理の基礎的な部分も身に付くことから、クリニック・民間施設のカウンセラーで提示しても十分に効果を発揮します。
以下は協会が行う行動主義心理アドバイザー資格試験の内容です。
受験料 | 10,000円(税込) |
---|---|
受験方法 | 在宅受験 |
合格基準 | 正答率70%以上 |
申込方法 | 協会の公式サイトの資格ページから |
また、試験日程は以下のようになっています。
資格検定試験 | 2ヶ月に1回開催(2,4,6,8,10,12の1年に6回) |
---|---|
申込期間 | 該当月の1ヶ月前の初日から末日まで例:2月の試験の申し込みの場合は、1月1日から末日まで |
試験期間 | 該当月の20日から25日の6日間 |
答案提出期限 | 該当月の30日必着(2月のみ28日) |
合格発表 | 翌々月の10日 |
申込や受験期間は行動心理カウンセラー資格と同様ですが、行動主義心理アドバイザーの方が合格発表までやや時間が空いています。
在宅受験かつ試験期間が数日に渡りますが、答案提出期限は必着となっているので、実際に試験を受ける際は早めの提出を心がけましょう。
行動心理カウンセラーと行動主義心理アドバイザー資格は、2つの通信講座が協会の認定講座(教材)になっているので、受講を考える場合はいずれかの利用がおすすめです。
1つの教材から資格の同時取得を目指せるだけでなく、認定講座としての大きなメリットを受けられます。
諒設計アーキテクトラーニングの「行動心理カウンセラーW資格取得講座」は、行動心理の基礎から応用知識までが学べる講座で、2種類の講座内容が用意されています。
基本講座の内容は以下の通りです。
対象となる資格 | 行動心理カウンセラー 行動主義心理アドバイザー |
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受講料 | 59,800円 分割:3,300円×20回(初回4,276円) |
受講期間 | 6ヶ月(1日30分の勉強想定) 最短2ヶ月 |
添削回数 | 5回 |
教材は協会認定であることから、2つの資格試験の過去問を参考にしたテキストになっているため、試験の傾向を掴みながら勉強を進められます。
また、受講生1人に対して専門スタッフが付いて、添削時のアドバイスや無制限の質疑応答を受けられます。
一方、スペシャル講座の内容は以下の通りです。
対象となる資格 | 行動心理カウンセラー 行動主義心理アドバイザー |
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受講料 | 79,800円 分割:3,800円×24回(初回3,891円) |
受講期間 | 6ヶ月(1日30分の勉強想定) 最短2ヶ月 |
添削回数 | 5回+卒業課題1回(資格試験免除) |
基本講座の教材と内容に加えて、受講料は基本講座より2万円高くなる代わりに、資格免除を受けられる卒業課題1回分が追加されています。
この卒業課題を期間内に提出し、添削を受けて合格となると、資格の試験を受けずに2つの資格を同時に取得となります。
協会認定講座であるからこそ受けられる特典であり、定期的に行われる協会の試験を待たずに挑戦できるため、資格の最短取得が目指せるなど、利点の多い講座です。
資格を複数取得する必要はないと思うかもしれませんが、両方の資格を所持しておくことで、専門分野に対する意欲の高さをアピールできる点は大きなメリットとなります。
分割払いにも対応しているので、資金に余裕がある人はスペシャル講座を検討すると良いでしょう。
SARAスクールジャパンの「行動心理資格取得講座」は、初心者から行動心理のプロを目指せるような教材と専門家の指導を受けられる講座で、2種類の講座が用意されています。
基本コースの内容は以下の通りです。
対象となる資格 | 行動心理カウンセラー 行動主義心理アドバイザー |
---|---|
受講料 | 59,800円 |
受講期間 | 6ヶ月(1日30分の勉強想定) 最短2ヶ月 |
添削回数 | 5回 |
プロのカウンセラーが監修した問題集や添削課題となっていて、協会が行う試験に向けた万全の対策ができます。
また、受講期間中は無料の質問制度が使えるようになっていて、メールや教材に付属した質問用紙で疑問点や資格取得後の活用方法など、様々な質問を受け付けています。
一方、プラチナコースの内容は以下の通りです。
こちらの教材も協会認定であり、卒業課題の合格により資格試験が免除され、対象となる資格2つを取得できるコースです。
通信講座としては、初期費用を抑えたい人は基本コース、短期間かつ確実な資格取得を目指す人にはプラチナコースをおすすめしています。
基本コースを受けても別個で協会の試験を受験することになるので、初めから2つの資格取得を考えている人には、料金的に損はありません。
行動心理カウンセラーはクリニックや民間施設、一般企業内でのカウンセリング業務や、行動心理の知識を取り入れたい人に講師として指導する道があります。
その中では、人の話をしっかり聞くことや、自分の心のケアが必要なこともありますが、今よりも良い状態に向かっていく患者や生徒を見られる点は、大きなやりがいにつながります。
行動心理カウンセラーとして活躍したい人は、専用の通信講座を利用した、2資格同時の効率的な取得がおすすめです。
行動心理カウンセラーとしていきいきと働く未来の自分の姿を思い描き、各通信講座で無料の資料請求から第一歩を踏み出してみてください。