緑茶インストラクターとは?
緑茶とは、茶葉を摘むとすぐに加熱して発酵を止め、緑色を損なわないように乾燥させたもので、玉露(ぎょくろ)、抹茶、煎茶、番茶などの総称です。一般に「日本茶」という場合はこの緑茶を指します。
加熱のしかたには蒸し製法と釜炒り製法がありますが、日本では九州の産地の一部を除いてほとんどが蒸し製法です。
ちなみに、摘んだ茶葉を発酵させる製法もあり、ウーロン茶や紅茶などがこれにあたります。緑茶とウーロン茶・紅茶は色が違うため別の種類と思いがちですが、製法が違うだけで茶木はどれも同じなんですね。
緑茶インストラクターとは、こうした茶木の知識から茶葉の種類、有名なお茶の産地と特徴、お茶の保存法、茶道具(茶の湯で用いる茶碗や茶釜などの道具全般)の扱い方に精通しているほか、日本茶の普及・発展に貢献した偉人や、緑茶を使った料理についての知識も有している人に与えられる資格です。
緑茶インストラクターの試験を受けるには?
この試験を主催しているのは「日本インストラクター技術協会」で、年6回(偶数月)実施されています。受験資格はとくにありません。受験申込みから合否の発表までの流れは次のようになっています。
1.日本インストラクター技術協会の公式ホームページにアクセスして、受験申込みページで必要事項を入力します。
2.同協会より受験票・解答用紙・返送用封筒が届けられます。受け取る際に受験料10,000円(税込み)を配送スタッフに渡します(代金引換)。
3.試験期限内の都合のよい日に、在宅で試験に臨みます。終了したら解答用紙を返送用封筒に入れ、提出期限に間に合うように投函します。
4.同協会より翌月20日に合否の通知が発送されます。
日本茶関連の資格は各種ありますが、緑茶インストラクターの資格が他と異なるのは、緑茶の天ぷらやおひたし、佃煮、茶飯などの作り方といった実用的な能力も問われる点で、単にお茶の知識だけではないところが人気の理由の1つといえるようです
この試験用のテキストが用意されていますから、勉強法がわからないという方はそれを活用することをおすすめします。
緑茶インストラクターの口コミ・評判は?
実際に試験に合格した人たちの口コミを調べてみましたのでご紹介します。
「お茶の販売員をしているのですが、お茶の種類だけではなく、種類に合ったおいしい淹れ方もアドバイスできるようになりたくて資格を取りました」
「緑茶は健康成分の宝庫だといわれているのに、これまではテキトーに淹れていたので、なんて無駄な飲み方をしていたんだろうって反省しました。もったいなかったです」
「茶道を習ったことはないけど、お茶の点て方とか立ち居振る舞いなども知ることができて、思いがけない収穫でした」
「飲食店をやっています。茶葉を使った料理をメニューに加えられるのでこの資格はとても役に立っています」
「緑茶は飲むだけでなく食べてもおいしものだということを、まわりの人たちにも教えています。意外と知らない人が多いんですよね」
この資格でできることは?
緑茶インストラクターは、緑茶に関するエキスパートであることを証明するものですから、カルチャー教室などで講師活動をしたり、自宅で喫茶教室を開いて指導したりすることができます。
製茶会社や販売店に就職・転職を考えている人にとって有利な資格であることはいうまでもありません。
資格取得者のなかには、仕事には結びつかなくても、趣味として伝統ある日本茶の魅力を極めていきたいという方も少なくないようです。。
まとめ
緑茶にはカテキンやアミノ酸、ビタミン、ミネラル、フッ素など数々の健康成分が含まれていることが明らかになり、国内だけでなく海外でも緑茶がブームになっています。とくに抹茶アイスはアメリカで大ヒットしています。その他の国でも緑茶を使ったチキンライスやカレーなどの創作料理が登場しています。
今後も内外を問わず緑茶の需要が高まると見られていますから、緑茶インストラクターの活躍の場も広がることが期待されますね。あなたも緑茶インストラクターに興味をもたれたら、日本インストラクター技術協会のHPで、試験日などの詳細をチェックしてみてください。