日本人であれば必ず食べているお米ですが、実はお米のエキスパートとして働いている方がいるのを知っていますか?
何気なく食べているお米のいろいろな種類や栄養素、炊き方による風味や味の変化などはあまり知られていません。
お米についての知識を身に付ければ、飲食関係などではエキスパートとしての活躍も可能です。
そんなお米についての仕事はどんなものがあるのか、お米について学ぶためにはどうしたら良いのか、資格取得の必要性についても紹介します。
お米は、日本人の主食としてなくてはならないものです。 お米には、身体を動かすエネルギーのもとになる炭水化物が多く含まれています。
また、鉄分やビタミンB1、タンパク質など様々な栄養素を含んだ食べ物です。
お米は白米として食べるだけではなく、様々なアレンジで多様な料理になったり、発酵させればお酒になったり、お餅として違う食感で楽しんだりできます。
食品としてだけではなく美容製品として使われるなど、お米の使われ方は多様です。
知れば知るほど、お米は奥が深いものです。 飲食関係や食品メーカーなどで仕事をされている方は、ステップアップや転職活動時にも役に立つでしょう。
また、普段の料理や日常生活においても、お米は欠かせないものです。
お米の知識を学んでおけば、普段の料理に活かせるだけでなく、化粧品など美容関係の商品を選ぶ際にも役立つ知識となります。
仕事で使う人にはもちろん、そうでない人にも学んでおいた方が良い知識ですね。
お米の知識の学び方として、3つの方法があります。
料理の専門学校などで学ぶ方法です。
様々な食品の知識が学べるうえに、料理関係の知識については専門的にきちんとした学習ができます。
しかし、費用面や通学する時間的制約があるため、すでに働いている方にはあまり現実的ではありません。
2つ目は、独学で勉強する方法です。
書籍やテキストなどを購入して、自分自身で学習します。 費用は安くできますが、一人で勉強するのが苦手な人は挫折してしまう場合もあるでしょう。
3つ目は、通信講座で学ぶ方法です。
専門学校に通うよりは費用も安くなります。 自宅で勉強ができるため、空いている時間を使って効率の良い学習が可能です。
お米のエキスパートが活躍できる場所は、意外に多くあります。
勤務先や仕事内容によっても、年収は変わってくるでしょう。 ここでは、お米のエキスパートの勤務場所や仕事内容、年収を紹介します。
お米のエキスパートが活躍できる場所は、飲食店になります。 主に料理人など、料理を作る側として活躍できるでしょう。
お米の知識が和食、洋食、中華と全ての料理のジャンルで役に立ちます。
お米は和食であれば、寿司や白米などお米を主役とした食事になり、洋食であればピラフやリゾット、米粉を使ったパンなど幅広く使われます。
中華でもチャーハンなど、様々な料理に使用されています。 このようにどんな料理にもお米の知識は必要とされるため、お米の知識を持っている人はより活躍場所が広がるでしょう。
飲食店で働く料理人の年収は、平均で410万円程度になります。 料理店のオーナーなどになれば、1,000万円以上になるでしょう。
食品メーカーでも、お米のエキスパートは活躍できます。食品メーカーでの仕事では、商品開発や品質管理、資材調達など幅広い部署で役に立つ知識です。
商品開発分野では、お米を使用した食べ物の開発に役立つでしょう。
お客様のニーズや流行の食べ物、アレルギーがある方向け商品など、幅広い視点で提案が行えます。
品質管理や資材調達などの分野でも、材料の仕入れ先や管理方法などを考えます。 お米の知識があると、より良い商品作りの役に立つでしょう。
食品メーカーの平均年収は、430万円程度の場合が多いようです。
より活動内容を広げたいという方には、独立開業して活動する方法もあります。
独立開業すれば、飲食業の経営や農家の経営などはもちろんですが、料理研究家や料理教室の講師としても活動できます。
現在、飲食関係の仕事に勤めている方は、独立して自分のお店を経営する方向に考えても良いでしょう。
料理が得意でお米の知識があれば、料理研究家や料理教室の講師として活動できます。
自宅やカルチャースクールの料理教室の講師として活動しながら、テレビや雑誌などで制作したレシピを紹介する料理研究家としてステップアップしていく方法も良いかもしれません。
年収は活動内容によって異なります。 飲食店の個人経営の年収は、500万円〜600万円程度。
料理研究家であれば、平均年収が800万円程度になります。 テレビで良く見るような研究家の方だと、もっと高いようです。
飲食関係の幅広い分野に携われるのが、お米のエキスパートとしてのやりがいです。
日本人にとって、お米という食材は必要不可欠です。どんなジャンルの食べ物でも、お米は使用しています。
お米の知識があれば、人々の食生活を支えられ、より豊かな食事を楽しんでもらえるのです。
また、食事は人の生活からは外せないため、アイディア次第で活動の幅を広げられます。
飲食店関係の仕事では、お米のエキスパートになり知識を深めれば、ステップアップし年収アップも期待できます。独立により、自分のお店の開業も可能です。
料理教室の講師や料理研究家など、より自由に好きなお米を仕事にもできます。
最近ではSNSやYouTubeなど、自身で発信する場が多くあります。特に料理系の動画は人気が高いので、インフルエンサーとしての活動もできますね。
このように考え方次第では、自分の好きな働き方を選べるような知識です
お米のエキスパートとして活動したい人はぜひ、知識を深めるためにも資格取得がおすすめです。
お米の知識を得られる代表的な資格は、以下の4つです。
それぞれ詳しく説明します。
お米マイスター資格は、一般財団法人日本米穀商連合会(日米連)が主催する資格です。
お米の博士号ともいえる資格で、お米に関する専門職の経験者のみに受験資格が与えられます。
全国の田んぼからおいしいお米を探し、お米の品質を見極める力やお米の特徴を活かした精米技法やブレンド方法、おいしいお米の炊き方などお米に関する全ての知識が必要となります。
お米の資格の中では、最も信頼性のある資格になります。
しかし、受験資格は経験者のみになるため、難易度は高くなるでしょう。 現在、お米に関連する仕事をしていない人は挑戦できません。
ご飯ソムリエとは、公益社団法人日本炊飯協会が主催している資格です。
ご飯に関する幅広い知識の向上を行い、ご飯の良さの見直しにより、米の消費・食料自給率向上に繋げるのを目的としています。
など、幅広い知識を得られます。 受験資格は年齢・職業は問わず、学生の方や主婦の方など誰でも受験が可能です。
しかし、東京で2日間の講義に参加する必要があるため、講義のために時間を作らなければなりません。
また、地方などにお住まいの方は東京まで遠征する必要があります。
白米ソムリエ®とは、日本インストラクター技術協会が主催する資格です。白米ソムリエ®資格とは?
お米に関する様々な知識と、生活の中に取り入れるための技術やレシピの知識の保有を証明します。
普段の生活にも取り入れられる知識が身に付くため、仕事だけでなく日常的に料理をする方は持っておいて損がない資格です。
受験資格は年齢を問わず、誰でも受けられます。 お米に関する仕事をしている方はもちろんですが、その他の仕事をされている方、主婦の方も受験できます。
特に講義を受ける必要がないため、忙しい方も受験しやすくなっています。
お米ソムリエ®は、日本安全食料料理協会が主催する資格です。 お米ソムリエ®資格とは?
国内にある様々なお米の種類を理解し、レシピに応じたお米の種類の選択によって、お米のおいしさを引き出せる知識の証明になります。
など、食に関してだけでなく、健康や美容といった女性には嬉しい知識を身に付けられるでしょう。
お米に関する資格の中でも、実生活により密着した資格といえます。
受験資格の対象も職業や年齢を問わず誰にでもあるため、主婦の方や学生の方でも受験可能です。
お米のエキスパートになるためには、正しいお米の知識が必要です。
意外に奥が深い知識でもあるため、専門の職業についている方でないと受験できないといった資格もあります。
現在、別の仕事についている方や主婦の方でもチャレンジできるおすすめの資格は
の2つです。それぞれの資格について、詳しく解説します。
将来的に料理教室を開業したり、カルチャースクールで講師活動をしたり、料理研究家などとして活動していきたいという方には「白米ソムリエ®資格」がおすすめです。
お米の炊き方やお米を使った様々なレシピの知識など、料理に関する知識を中心とした資格となっています。
主催している日本インストラクター技術協会は、教える力を一定以上持っているのを認定している協会でもあります。
講師活動や料理研究家を目指したい方は、持っておきたい資格です。
以下は、協会が行う白米ソムリエ®の試験内容となります。
受験料 | 10,000円(消費税込み) |
---|---|
受験方法 | 在宅受験 |
合格基準 | 70%以上の評価 |
申込方法 | インターネットからの申し込み |
以下が試験の日程になります。
資格検定試験 | 年に6回開催 2月、4月、6月、8月、10月、12月 |
---|---|
申込期間 | 試験実施月の1カ月前(1日~末日まで) 例:12月開催の試験に申し込む場合11月1日~30日までに申し込む |
試験期間 | 実施月20日~25日(期間6日間の間に受験する) |
答案提出期限 | 実施月の30日まで(2月のみ28日まで) |
合格発表 | 実施月の2カ月後10日 例:12月に受験の場合2月10日が発表日 |
年に6回試験が開催されるため、都合を付けやすくなっていますね。
試験申し込みは、試験実施日の1カ月前までに行います。 余裕を持って、申し込みをしておきましょう。
お米の種類や特徴、お米の炊き方、お米とダイエットの関係など、お米に関する基本的な知識からお米に関する健康や美容など幅広い知識の証明になります。
飲食関係や食に関する仕事をしている方のステップアップはもちろんですが、お米に関する健康や美容について考えたい人にも取得しておいて欲しい資格です。
以下は、日本安全食料料理協会が行う試験内容となります。
受験料 | 10,000円(消費税込み) |
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受験方法 | 在宅受験 |
合格基準 | 70%以上の評価 |
申込方法 | インターネットからの申し込み |
以下が試験の日程です。
資格検定試験 | 年に6回開催 2月、4月、6月、8月、10月、12月 |
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申込期間 | 試験実施月の1カ月前(1日~末日まで) 例:12月開催の試験に申し込む場合11月1日~30日までに申し込む |
試験期間 | 実施月20日~25日(期間6日間の間に受験する) |
答案提出期限 | 実施月の30日まで(2月のみ28日まで) |
合格発表 | 実施月の翌月20日 例:12月に受験の場合1月20日が発表日 |
試験申し込みもインターネットから可能。受験も在宅受験のため、忙しい方や主婦の方でも都合を付けやすいでしょう。
試験会場に行く必要はないため、地方にお住まいの方でも受験しやすい試験になっています。
資格取得の勉強のためにおすすめの方法として、通信講座で学ぶ方法があります。
通信講座なら、通学する必要もなく専門学校よりも費用も安く抑えられるでしょう。
特におすすめの通信講座として「諒設計アーキテクトラーニング」「SARAスクールジャパン」の2つの講座があります。
こちらでは、2つの資格が同時取得できます。
諒設計アーキテクトラーニングでは、「お米ソムリエ®」と「白米ソムリエ®」の2つの資格が同時に取得できます。
講座は2種類「基本講座」と「スペシャル講座」があります。
基本講座の内容は以下の通りです。
対象となる資格 | お米ソムリエ® 白米ソムリエ® |
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受講料 | 59,800円 |
受講期間 | 6カ月 (最短2カ月) |
添削回数 | 添削5回 試験に合格で2つの資格取得可能 |
スペシャル講座の講座は以下の通りです。
対象となる資格 | お米ソムリエ® 白米ソムリエ® |
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受講料 | 79,800円 |
受講期間 | 6カ月 (最短2カ月) |
添削回数 | 添削5回+卒業課題1回 試験免除で2つの資格取得 |
スペシャル講座の場合、2つの資格が試験免除で取得できるので、確実に資格取得したい人におすすめです。
なるべく費用を抑えたい人は、基本講座にしても良いでしょう。
SARAスクールジャパンでも「お米ソムリエ®」と「白米ソムリエ®」の2つの資格が取得可能です。
こちらも「基礎コース」と「プラチナコース」の2つのコースがあります。
基礎コースの内容は以下の通りです。
対象となる資格 | お米ソムリエ® 白米ソムリエ® |
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受講料 | 59,800円 |
受講期間 | 6カ月 (最短2カ月) |
添削回数 | 添削5回 試験に合格で2つの資格取得可能 |
プラチナコースの内容は以下になります。
対象となる資格 | お米ソムリエ® 白米ソムリエ® |
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受講料 | 79,800円 |
受講期間 | 6カ月 (最短2カ月) |
添削回数 | 添削5回+卒業課題1回 試験免除で2つの資格取得 |
在宅で受講できるうえに、最短2カ月で取得可能です。
ゆっくり勉強しても6カ月で卒業できるので、忙しい人にもおすすめです。
お米の知識は持っていて損はありません。 日本人であればお米は必ず食べています。 お米が食事を支えているといっても良いくらいでしょう。
お米の知識を持っていれば、仕事として飲食関係や食品メーカーなど食に関わる分野での活躍ができます。
また、独立開業をして、料理教室の講師や料理研究家などとして活動できるようになります。
料理に関する楽しさを人に教えたり、自分の好きな分野を研究したりと、食を支えるだけでなく自分の興味ある分野を深めたい人にもピッタリです。
普段から料理をする人はお米の知識の向上により食事のレパートリーが増え、健康管理がしやすくなり、より豊かな食生活が実現できます。
今の生活をより良いものにしたいと考えている方は、通信講座などで資格取得を目指してみてください。