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山菜資格とは?難易度・取得方法・活躍の場紹介

山菜資格とは?難易度・取得方法・活躍の場紹介

山菜資格とは?難易度・取得方法・活躍の場紹介

特に春になると市場や道の駅でよく目にする山菜ですが、山菜を採ったり調理したりするには専門的な知識が必要となります。

山菜に関する知識やスキルを習得すると、山菜のエキスパートとして様々な分野の職業で活躍が期待できます。

ここでは、山菜のエキスパートとしての仕事内容山菜資格の取得方法通信講座について紹介します。

山菜について

山菜のエキスパートとは、山菜の種類や山菜採りでのルールや注意点、山菜の適切な下処理・調理方法などを理解している人です。

山菜とは、自然環境のなかに自生している植物で、身近な山菜としてタラの芽やふきのとう、ゼンマイやワラビがあります。

なかには食べると危険な山菜もあり、山菜採りを行うには山菜の種類を十分に理解する必要があります。

また、山菜は下処理が料理の味を左右するため、それぞれの山菜に応じた調理方法の理解が必要です。

このように山菜に関する知識を習得すると、安全に山菜採りを楽しめて生活に取り入れられるのはもちろん、正しい情報や調理方法を人に教えられるようになります。

山菜に関する正しい知識を十分に持ち、その知識を相手に共有して人の生活をさらに豊かにさせる、それが山菜のエキスパートとしての仕事となります。

山菜資格の必要性と学習方法

山菜資格の必要性と学習方法

山菜のエキスパートとして活動する場合、山菜に関連する資格の取得は十分な知識を身に付けている証明となり、信頼性と専門性をアピールできるなど有利に働きます。

資格の必要有無は就職希望先の条件に応じて異なりますが、山菜に関する知識の習熟度を示す材料となるため、資格取得は大きなメリットです。

山菜資格を取得するための学習方法は、独学で習得する方法と通信講座を利用して学ぶ方法があります。

いずれの方法も、資格の習得や証明書によって知識レベルを示せるようになります。

独学に関しては、市場には過去の試験問題集が販売されていないため、山菜に関する書籍を利用した学習が基本です。

既に山菜に関する基本的な知識を習得済みの方なら独学でも問題ないのですが、これから学習を始める場合は難易度が高い勉強方法と言えるでしょう。

一方、通信講座では模擬試験や教材が用意されており、専属スタッフによるサポートや質問対応などのサポート体制も充実しています。

効率良く、安心して資格取得に向けた学習ができるため、資格を取得したい方には通信講座の利用がおすすめです。

山菜のエキスパートができる仕事内容・主な勤務場所・年収

山菜のエキスパートができる仕事内容・主な勤務場所・年収

山菜に関する知識を活かしてエキスパートとして働く場合、様々な分野での活躍が期待できますが、勤務場所に応じて仕事内容や年収は変わってきます。

ここでは、主な勤務場所や仕事内容、大まかな年収を紹介します。

一般企業での調理・接客・販売

食品・飲食関連の一般企業に勤めながら、山菜の知識を活用して働く場合は、調理・接客・販売などの部門で活躍できるでしょう。

例えば、和食を提供する飲食店や旅館などでは、山菜を提供する機会が多くあります。

山菜を正しく調理し、お客様へ詳しい説明ができる山菜のエキスパートは重宝される存在となるでしょう。

全ての業務が山菜に関連するとは限らず他のスキルや知識も必要となりますが、山菜資格の取得により専門性をアピールできるうえ、社員としての評価に繋がるメリットがあります。

年収は企業規模に応じて異なりますが、300〜400万円が基準です。

カルチャースクール・自宅で講師

山菜の採り方や、山菜に応じた最適な料理方法などを指導したいと考えている場合は、カルチャースクールや自宅で講師として活動する道があります。

仕事内容は山菜採りのツアーを開催して知識を共有したり、山菜の下処理・調理方法をレクチャーしたりと、人へ知識や技術を教える活動がメインとなります。

そのため、山菜の知識以外にもコミュニケーション能力人へ教える技術が必要となる職業です。

年収は、自宅開業の場合は受講料や開講日を自分で設定するため、ばらつきはありますが300万円前後が基準です。

休日に自宅で山菜セミナーを開催するなど、副業としても活動しやすい職業となります。

料理研究家

山菜を使った料理のレシピを考案し、その知識を提供する料理研究家としての活動も考えられます。

SNSやブログに山菜を使った料理のレシピを投稿したり、YouTubeで発信したりと、山菜の知識を活用して情報を発信できます。

ただし、山菜の知識だけでなく、料理や栄養に関する知識や技術が必要です。

料理が得意な方や、既にレシピなどの情報を発信している方の場合、資格取得はスキルアップにも繋がるでしょう。

年収は、活動内容や仕事量によって個人差が大きくありますが、300万円〜が基準となります。

山菜のエキスパートとしてのやりがい

山菜のエキスパートとして、生徒や顧客など山菜の知識を教えた相手がその知識を活用し、日常がさらに豊かになっていく様子が見られるとやりがいを感じられます。

自然散策や料理が好きな人は、教えられた知識を活かし山菜採りを楽しんだり、美味しい山菜料理を作れたりします。

相手の日常に彩りを与えたり、趣味を通じて交流が広がったりすると、双方の大きな喜びに繋がるでしょう。

一方で、山菜のエキスパートとして働く際に気をつけておきたい点が2つあります。

1つ目は、山菜の種類についての十分な正しい理解です。

自然の中には有毒植物と呼ばれる毒を持つ植物が存在しています。

有毒植物を食べると、嘔吐や下痢など食中毒の症状を引き起こし、重症の場合は死亡するケースもあります。

山菜の種類を十分に理解しておくとともに、確実に食べられると判断できない山菜や野草は採らない、人にあげない、食べないなどを守って行動しましょう。

2つ目は、正しい情報の共有です。

講師や料理研究家として活動する場合は、情報を発信する場面が多くなります。

その際には発信する情報に誤りがないか、信頼性のある情報かの確認が必要であり、自分が発信する情報に責任が求められます。

山菜の代表的な資格

山菜の代表的な資格

山菜のエキスパートとして働く際に活用できる山菜資格は、いくつか展開されています。

今回は、その中でも代表的な資格を3つ紹介していきます。

山菜採り士

山菜採り士は、日本インストラクター技術協会(JIA)が発行している資格です。

JIAでは、人へ教える技術を中心としたスキルが一定以上にある事実を認定する資格を多く発行しています。

自身の知識を広げるとともに、指導面のサポートも充実しています。

山菜ソムリエ

山菜ソムリエは、日本安全食料料理協会(JSFCA)が発行する資格です。

JSFCAでは、食品や料理に関して一定の知識や技術の所持を認定する資格が多数あり、食に携わる人の育成に力を入れています。

山菜アドバイザー

山菜アドバイザーは、日本特用林産振興会が発行する資格です。

資格の取得方法は、不定期に開催される研修(実地研修を含む)を受講する必要があります。

応募資格として山菜に関する一定の知識や山菜同好会会長などからの推薦文、職務経歴や山菜に関する経歴、山菜に関する所感文(2,800字以内)などが必要です。

研修生として選考された後は約5日間の講義や実習を受け、研修終了後に「山菜アドバイザー」の資格登録により取得できます。

これから紹介する「山菜採り士」「山菜ソムリエ」とは資格の取得方法が異なるため、難易度が高いと感じるかもしれませんが、講義や実習を通してより深い知識や技術を習得できます。

そのため、山菜のエキスパートとして幅広い分野で活躍したい方におすすめの資格です。

山菜のエキスパートになるためにおすすめの資格

山菜のエキスパートになるためにおすすめの資格

山菜のエキスパートとして働く場合、就職先の条件によりますが山菜資格の取得は必須ではありません。

しかし、資格取得は専門性をアピールできるうえ、就職や個人の活動の際に知識の習得度を示すために役立ちます。

その中でも、就職場所や仕事内容にあったおすすめの資格は以下の2つです。

山菜採り士

自宅やカルチャースクールで、山菜採りの講師として働きたいと考えている方には、「山菜採り士」の資格がおすすめです。

この資格は、主に山菜採りに関する以下の基礎知識を十分に会得した人に与えられます。

  • 山菜採りでのマナーやルール
  • 山菜採りのシーズン
  • 山菜の食べ方

山菜採り士の資格習得により、山菜採りをこれから学びたい人に対して、安全に山菜採りを楽しめるよう講師として的確な指導や助言でサポートが可能になります。

以下は、協会が行う山菜採り士の資格試験の内容です。

受験料10,000円(税込)
受験方法在宅受験
合格基準70%以上
申込方法インターネットからの申し込み

また、試験日程は以下の通りです。

資格検定試験2ヶ月に1回開催
(2,4,6,8,10,12の1年に6回)
申込期間該当月の1ヶ月前の初日から末日まで
例:2月の試験の申し込みの場合は、1月1日から末日まで
試験期間該当月の20日から25日の6日間
答案提出期限該当月の30日必着(2月のみ28日)
合格発表翌々月の10日

試験は2ヶ月に1回実施されており、試験の1ヶ月前以内の申し込みが必要です。

定期的に開催されているため、学習期間から受験までの計画がしやすく、自身のタイミングで受験しやすい試験となっています。

山菜ソムリエ

料理教室を開きたい方、一般企業の社員として調理・接客の分野で働きたいと考えている方には、「山菜ソムリエ」の資格がおすすめです。

山菜ソムリエとは、主に山菜に関する以下の基礎知識を十分に習得した人に与えられる資格です。

  • 山菜の種類
  • 山菜の適切な下処理や保存方法
  • それぞれの山菜に最適な調理方法
  • 季節ごとに採れる山菜

山菜採り士とは異なり、山菜ソムリエは山菜を提供する際の下処理や、調理に重きを置いた資格となります。

それぞれの山菜に応じた最適な調理方法を理解できているため、料理研究家として考案したレシピを発信する際に役立ちます。

また、山菜採り士の資格との同時取得により、自分たちで採った山菜を調理して食事をするなどのイベントも開催できるでしょう。

以下は、協会が行う資格試験の内容です。

受験料10,000円(税込)
受験方法在宅受験
合格基準70%以上
申込方法インターネットからの申し込み

また、試験日程は以下の通りです。

資格検定試験2ヶ月に1回開催
(2,4,6,8,10,12の1年に6回)
申込期間該当月の1ヶ月前の初日から末日まで
例:2月の試験の申し込みの場合は、1月1日から末日まで
試験期間該当月の20日から25日の6日間
答案提出期限該当月の30日必着(2月のみ28日)
合格発表翌月の20日

こちらも、山菜採り士と同様の申込方法や受験期間となっていますが、合格発表の日程が早めに設定されています。

答案提出期限は必着となっているので、試験期間や提出日程をよく確認し、余裕をもった提出を心がけましょう。

資格取得におすすめの資格講座

資格取得におすすめの資格講座

山菜採り士山菜ソムリエの資格は、2つの通信講座が協会認定の講座です。

協会認定の教材を使用しており、サポート体制が十分に整っているため、効率良く資格取得を目指せます。

2つの通信講座が展開している講座の内容を紹介していきます。

山菜ソムリエW資格取得講座 | 諒設計アーキテクトラーニング

諒設計アーキテクトラーニングでは「山菜ソムリエW資格取得講座」が展開されており、山菜を採って調理するまでの基礎知識が学べる講座となります。

この講座には2種類の講座が用意されており、それぞれの内容を紹介していきます。

まずは、以下が基本講座の内容です。

対象となる資格山菜ソムリエ
山菜採り士
受講料59,800円(税込)
分割 3,300円×20回(初回4,276円)
受講期間6ヶ月
(最短2ヶ月)
添削回数5回

基本講座では、協会認定のテキストが用意されており、模擬試験や添削課題にも対応しています。

また、専属講師による学習のサポートやアドバイスの体制が整えられており、確実に資格を取得できるようなサポート体制が十分に整っています。

基本講座は、費用を抑えたい人や、どちらかの資格のみ取得したい人にもおすすめの講座です。

続いて、スペシャル講座の内容は以下の通りです。

対象となる資格山菜ソムリエ
山菜採り士
受講料79,800円(税込)
分割 3,800円×24回(初回3,891円)
受講期間6ヶ月
(最短2ヶ月)
添削回数5回+卒業課題1回(資格試験免除)

スペシャル講座は、試験免除で資格取得できる特別講座となり、基本講座の内容に加えて卒業課題を1回提出するコースです。

全ての課題をクリアし、コースを卒業すると資格取得試験が免除され、2つの資格が同時に取得できます。

そのため、短期間で資格を取得したい方、確実に2つの資格を取得したい方におすすめの講座となっています。

山菜資格取得講座 | SARAスクールジャパン

SARAスクールジャパン「山菜資格取得講座」は、山菜のプロが監修した教材(協会認定)を使用しており、初心者でもわかりやすい講座となっています。

また、副業や開業する際の手助けとなるカリキュラム構成となっており、これから山菜のエキスパートとして働きたいと考えている方にもおすすめです。

この講座には、2種類のコースが展開されており、それぞれの内容を紹介します。

以下は、基本コースの内容です。

対象となる資格山菜ソムリエ
山菜採り士
受講料59,800円(税込)
受講期間6ヶ月
(最短2ヶ月)
添削回数5回

SARAスクールジャパン基本コースも、学習テキストや添削課題が充実しており、山菜資格試験に向けた対策が十分に用意されています。

一方、プラチナコースの内容は以下の通りです。

対象となる資格山菜ソムリエ
山菜採り士
受講料79,800円(税込)
受講期間6ヶ月
(最短2ヶ月)
添削回数5回+卒業課題1回(資格試験免除)

プラチナコースは、試験免除で2つの資格が同時に取得できる特別講座となり、基本コースの内容に加えて卒業課題1回が加わっています。

基本コースより費用は高いのですが、初めから2つの資格取得を考えている方は試験を受けずに済む点は利点です。

また、「山菜採り士」と「山菜ソムリエ」の2つの資格取得により、専門性の高さをアピールできるうえ、仕事の幅が広がります。

費用を抑えたい方や1つの資格だけ取得したい方は基本コース、トータル費用を抑えて確実に2つの資格を取得したい方にはプラチナコースがおすすめです。

資格取得で山菜のエキスパートとして働く

山菜のエキスパートは、一般企業での調理・接客・販売や、山菜に興味がある人に知識を共有する講師や料理研究家として活動する道があります。

仕事に取り組む上で、山菜の種類や専門知識が必要となりますが、共有した知識や技術で相手の生活がさらに豊かになるとやりがいに繋がります。

山菜のエキスパートとして働きたいと考えている方は、協会認定の通信講座を受講して、「山菜採り士」と「山菜ソムリエ」の2資格同時の取得がおすすめです。

それぞれの通信講座のサイトでより詳しい内容を確認し、山菜のエキスパートとして働く未来に向かって行動してみてください。