バイヤーとは、生産(メーカー等)から商品を買いつける仕入れ係のことを言います。「これなら多くの顧客に売れるだろう」といった商品を独自の視点で見極め、買いつけ、店頭に並べるということが主な業務になります。バイヤーの仕事に必要なことは何よりも「売れそうだという商品を見極める」ことに尽きるでしょう。商品に対する幅広い知識はもちろんのこと、流行やマーケットニーズを把握し、今後流行するものを予想することが求められます。
上記業務が主となるため、バイヤーは国内外を飛び回り、展示会、工場や海外の市場まで足を運ぶのです。売れる商品かどうかを見極めるためには、常日頃からアンテナをたて、リサーチを行い、商品の売上数字に敏感になる必要があります。
バイヤーの働く業界
量販店や百貨店では、多くのバイヤーが活躍しています。このような店舗は幅広いジャンルの商品を取り扱っているため、バイヤーもあらゆる商品の買いつけを担当することになります。また最近では郊外型のショッピングモールや大型ドラッグストアでのバイヤー求人も増えております。
中でも人気が高い業界は、アパレル業界となっております。
バイヤーになるには
バイヤー業務を行うにあたって、資格や免許は必要ありません。
しかし、持っておいて損はない資格は存在します。「販売士」の資格がその一つと言えるでしょう。日本商工会議所や全国商工会連合会が行っている「販売士検定試験」に合格することで取得することができます。
試験内容は、マーケティングから販売管理の知識まで幅広く問われ、3級から1級までが存在します。3級の合格率は約69%と高いのですが、1級の合格率は約25%と4人に1人となっています。
バイヤーとは商品売買の専門として、販売に関する知識は身につけておいても良いでしょう。
バイヤーを抱える企業への就職が最短ルートとなるでしょう。そのうえで先に述べた販売士の資格や、語学力、コミュニケーション能力に磨きをかけることが重要だといえます。
あわせて、インターネットの普及により、個人でも手軽に通販サイトを開設できるため、そこで海外などから買い付けを行い、実績を作ってもいいかもしれません。